第10話
~また少し時間が経って~
「えっと、ルビーは何個集まったのかな?」
「ノルマは多分達成したのです」
「そう? まだ、数万個だけですよ?」
「うーん? 確か今回の交換可能な対象は、プレイヤーだけでしたっけ?」
「うん。確かそう!」
「なら、11万だよ? 足りる?」
「あります。はずなのです」
「狐さん。12万個あります」
「なら良いね。よーし交換だー!」
「「スキル、ルビー サファイヤの魔導書です」」
良きです。これは良き走り出しです。
うーん、でも誰に使おう。
私とキツネさんでも良いけど。なんかもう出来上がっちゃてる、二人だし。
「主様。聞こえますか? 私の声が」
ん?
「キツネさんなにか言いました?」
「余は何も言っていないのです」
「違います。スキルの中です。蠱毒の中です」
蠱毒?
蠱毒ってなんだっけ。
「スキルですよ。今そのスキルの中は
「「スキル「蠱毒」の中に保管されているテイム生物を開放しますか?」」
「え? はい」
「「どの位開放しますか? 現在120体存在します」」
「じゃぁ、知能を持つ生物のみで」
「「承知しました。対象は一体です」」
そんな事をシステムが言い捨てて、何もない空間に閃光が走る。
「ありがとうございます。主様!!」
光の中から声が聞こえる。
でもその姿あ見えない。
何故なら、眩しいから。
「キツネさん。どうしたの?」
「いや、何か強い気配がするのです」
「狐さんも感じましたか。A級ボスクリーチャーです」
「ボスクリーチャーって?」
「その名前の通りです。階級は16進数で0〜F です。今回はA。つまり11段階目です」
「「エラーが発生しました。召喚術使用中に、蠱毒の効果が発動しました。スキルの効果が優先されます」」
光が消えた。
「えぇ!? 待ってまた兄弟を食べないとダメ!!? いやぁ!」
声もフェードアウトしていく。
「「効果処理が終了しました。蠱毒内のテイム生物数は1です。再度、召喚術を起動させます」」
再び閃光。今度は爆風を伴っていた。
「「クリーチャー名、無し。種族、「アラクネ」属性、毒++です。所持しているスキルは「毒(T?+32)」「糸(T?+64)」「邪眼_洗脳(T?)」です。効果は、現在確認されいません」」
「こんにちは。皆さん! 私はアラクネです! 背は低いけどよろしくね!」
現れたのは背丈は1Mほどだろうか。すごく幼い子ども? が居た。
「貴様何をしに来た?! この化け物め!」
「おっと、ハーピーのお姉さん。私は何もしませんよ?」
「そうなのです! 貴方は自分の事をアラクネとか言ってるのですが、普通のプレイヤーじゃないですか! しかもA級から急にC級にまで位を上げましたし。チーターですか?!」
「違う違う。それにちょっとパーティーの確認を、」
「「狐火」使用。対象、主。標的アラクネ」
「スキル使用を中止。クールタイムを次の戦闘まで設定。だから、言ったじゃないですか。敵じゃないって」
あっと言う間に糸でグルグル巻になっている、空とキツネさん。
空は閼伽で抜け出しているけども。
「パーティーを確認してくださいよ。ほら私が表示されてますよね?
「あ、確かに。そうなのです」
スライム状の空も頷いている。
「で、あ、主様? あのぉ、私に、その、名のほうを授けていただけませんか?」
名前? 確かに、名無しになっている。
「え、あ、全然良いよ。でもちょっと考えさせてね」
アラクネって事は、蜘蛛なんだよね? でもなんか蜘蛛って良いイメージが無いな。
えっと。蜘蛛は巣を作る。それって糸を張って、うん? 張るってことは、繋げるって事?
「じゃぁ、「
「星座?」
「そう。星座。蜘蛛ってやっぱり何かと何かを糸で繋げる事が出来るって、解釈できるでしょ? なら繋げるって意味で、星座」
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