第24話 会えない日々
受験の予定で
第三水曜日
まで通学しないって
言われたら
受け止めるだけ
それ以上何がある
現金な僕は
第三木曜日が
楽しみでたまらない
それまで
一人で通学
それでいい
第三木曜日を
指折り数え
今は
一人で過ごす
それでいい
第三木曜日は
コーヒーで乾杯?
たぶん
だから
今は一人で
それでいい
だけど
ぽっかり空いた
隣の席から
ヒュルリと
聞こえる
それは僕の
耳元ではっきり
ヒトリと
言ってる
お前はヒトリ
これからヒトリ
祭りで裸踊り
ヒトリでコロリ
空席を
現実と逃避の間
の神様が埋める
そんなの僕だってわかってるさ
二人の通学は
あとほんのわずかだって事
そんな事考えたくないから
木曜日が楽しみだって
大げさに旗を振るんだ
血豆が潰れようが
雨にずぶ濡れようが
服が擦り切れようが
声が枯れ果てようが
構わない
消耗にまみれて
僕はとことん
冴えないヤツさ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます