第22話 No coffee No Life
新年の挨拶
お餅の配達
受験は対策
お節介はHarry up!
邪魔はしないよう
「帰ります」
休憩だからって
「コーヒー入れる」
そう言われたから
椅子に座った
調子のいい僕
に警戒する僕
コーヒーの香りに
背筋が伸びる
一杯のコーヒーを楽しみたい
けれど
精一杯急いで流し込む
「お邪魔しました」
椅子から立ち上がって
先輩の顔も見ず
玄関に向かう
(なんで来ちゃったんだろう)
大してコーヒーの味もわからない
先輩の傷ついた過去も癒せない
受験勉強の役にも立てない
何が正しいのかもわからない
正しい事がしたいかもわからない
そんな
気分屋を包む
僕より背の高い
光
「通学は一緒ににしょう」
ずるいよ
コーヒーを含んだ体って
こんなに熱いものなんだろうか
答えは決まっているから
僕は黙ったまま
ほんのり苦い
涙をこぼした
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