第7話 あれから
少しだけ
足取りは軽く
でも短い
帰り道
僕の頭の
お天道様は
優しく
絵描き歌が聴こえてくる
ちらりと横を見る
なんて事だ
先輩の顔が
眩い
ついつい
また見てしまう
今の気持ちを
大切にしたくて
今を忘れたくなくて
自動ドアに吸い込まれて
いく
愛しの人
あっ
思いついてしまった
自動ドアから出てくる
愛しの人
を
待つことにした
内緒の明日
少しでも
先輩といたい
ひとりの
帰り道
僕の頭の
お星様は
騒めく
数え歌が聞こえてくる
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