第8話 朝も
おはようございます先輩
頭の中で何度でも
練習をした
自動ドアから
出てくる
スーツと制服と
ランドセルを
横目に
待ち人に
思いが走り
想いを馳せる
その時はきた
自動ドアから外へ
砂金の一粒のような人
「おはようございます先輩」
嬉しさのあまり
声が上ずる
だけどいいんだ
先輩は
止まって
驚いていて
「おはよう」
って言ってくれた
学校のゲート
までのデート
2人は、えーっと
普通の生徒
だったとしても
僕は幸せです
先輩は幸せですか?
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