異世界探索

探索、そしてはぐれる

 ここは、セイマ達が転移した世界の、ギルド【エターナルプラネット】がある草原の一画。


 あれからセイマ達は、今の状況とこの世界のことを知るため、何班かにわかれ調べることになった。


 班編成は、もちろんマナセリアが決めた。


 ハルエルとアルケミル、ティールとカシス、セイマとスタナシアのペアにわかれ行動することにした。


 そして他の数名のメンバーは、まだこの世界のことが分かっていないため、マナセリアと共にギルドで留守番することになった。




 その頃セイマとスタナシアは、現在ギルドがある場所から、東南東へすすみ歩いていた。


 辺りには、草原が広がり、見たこともないような虫や草花や木々が生息している。


 そしてセイマとスタナシアは、汗をかきながら草原をひたすら歩いていた。


「スタナシア。ここって、本当に異世界なんだな」


「うん。……そうだね」


 そう話をしながら歩いていると、スタナシアは足をとめ座りこんだ。


「……」


(この虫キレイだなぁ。なんて名前なのかな?)


 そう言いながらスタナシアは、虹色の毛虫の行列を観察していた。




 そしてセイマは、すでに数メートルさきまで歩いていた。


「なぁ、スタナシア。この世界って、本当に熱いよな!」


 そう言いながらセイマは後ろを向いた。だが、そこにはスタナシアの姿はなかった。


「うわ〜!?しまったぁ〜!スタナシアとはぐれたぁ〜。ん〜今、通ってきたみちのどこかにいるとは思うんだけどなぁ。……多分」


 セイマは通ってきたみちを、急ぎひき返した。


(多分まだ動かないで、そこにいると思うんだけど。……)

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