第5話 闇の中でこんにちは 五
コボルトといったらクリーチャー感がある。ゲームではどちらかというと
可愛らしいとまでは言わないけれど
「ヒトはどういう生活をしているの?」
「おとぎ話に残っているくらいだから、少し前の生活の様子は知っているのよね?その頃からと大きく変わっては……変わっているね。まったく違うかも」
コボルトの
日本を基準に考えてみる。白黒テレビや冷蔵庫、電気洗濯機が「三種の
500年の変化を簡単にまとめるなんて無理すぎる。
「んー、あまりに変わりすぎて説明ができないかも。実際に見て知ってもらった方がいいかな。人間は服を着て、共同して生活しているってところは変わらないけど生活する様子はまるで違うかもしれない。さっき言ったみたいにコボルトと聞けばモンスターと思い浮かべる人が多いので精霊らしさを強調した身なりを整えれば受け入れて貰いやすいと思うよ?たぶん」
「服を着ていいんだってさ」
後ろの方のコボルトが落胆を隠さずに口にしていた。
「ヒトと会うのに裸になれっていったの誰だよ」
「あの方が召喚の条件に裸って言ったんだから仕方ないだろ」
「ヒトのこと知りたいのに隠し事なく裸のおつきあいでしょ!って言うんだもの」
「完全に
ちょっと騒がしくなってきたところで、わたしを迎えにきてくれた彼女がひとこと。
「ひょっとして裸じゃないと召喚に応じないと条件に出されたとか?」
「断じて違います!」
わたしは強く否定すると、コボルトたちの人間世界への訪問計画について、召喚時間いっぱいまで相談に乗っていた。
わたし、異世界見学に招待されました あまそぎ @bluntbangs
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