説明回 その3 衣類と結婚

※読み飛ばしていただいても支障はない・・・はず?


タイトルのまま

『そこまで重要じゃないけど知ってたら何となく得した気分になれる!』

・・・かもしれない説明の回です。


―・―・―・―・―


 久しぶりに気になってる・・・んじゃないかな?って話の説明?おさらい?などなど。


 住むところと食べるものの話は(簡単にだけど)したと思うので今回は着るもののお話から。

 下着や服や履物なんかだな。もちろん貴族様、お金持ち、一般人、貧民では品物から値段までほぼ別物みたいなモノなんだけどね?

 素材としては『麻、木綿、絹、革、毛皮、魔物素材』なんかが一般的か?

『魔物素材』って一般的なのかよ・・・。



 下から順番にって事で履物、靴から。

 何となく貧乏人は『わらじ』でも履いてそうなイメージだけど・・・時代劇に出てくる様な編み込みのわらじは見たことがない。

 そもそも本当の貧乏人は『裸足』だし。

 じゃあそこそこの貧乏人や普通の家庭の人が何を履いてるのかと言えば『下駄ってか板っぽいサンダル』である。


 サンダルよりも『温泉旅館のトイレに置いてある履物』の方がわかりやすいかな?カランコロン鳴るやつ。

 あれの底が薄くなって、かかと部分にも紐が付いて、しっかりと足に固定出来るモノが一般的だ。

 見た目の通り運動にはあまり向いていないし(少しお高いモノで一応それなりに動きやすい作りのものはあるけど)、雨が降れば足がベチャベチャになるし、冬場はストレートに寒い。


 お値段は『大銅貨2枚から』かな?

 ある程度はサイズフリーなので使い勝手もよくて安い。


 ならお金持ちやお貴族様は何を履いてるのかと言うともちろん『革靴』だな。

 職人さんがきっちりとサイズを計って手作りするのでもちろんお高い。

 探索者なんかもまずはちょっと無理をしてでも丈夫なブーツを買うのが常識だ。

 

お値段はピンキリ・・・安くても『金貨1枚から』。

 量産品や既製品などもちろん存在しない上に中古品(そもそも個人に合わせて作られてるので出回らない)も殆どないからお安くなりようがないのである。

 ああ、靴下(っぽい物)ももちろんある。毛糸製でお値段は『銀貨1枚から』。



 続いては下着(肌着)。


 下は残念ながら(?)『ふんどし』ではなく男物の『トランクス』の様な作りで男女共に形は同じ。

 素材に違いはあるけど貧富の差があろうと形はほぼ変わらない。尻が半分くらい出る様な女性用の下着は存在しないのだ・・・。

 これはもう裁縫(お針子?)スキルを取るしか無いのではなかろうか?レースでフリッフリのパンツ、否、パンティを是非とも流通させたいものである。


 上は『袖の無いTシャツ』っぽいもの。

 もちろん貧乏人は普通にノーパンノーシャツである。むしろ貧乏人の子供などは間違いなくそうである。


 ・・・おまわりさん、あいつらです!!


 お値段はパンツ『銀貨2枚から』、シャツ『大銀貨1枚から』。

 もちろんシルク製じゃなく普通に木綿とか麻だからね?

 手紡ぎ、手織り、手縫いの世界だから仕方ないんだけどさ・・・高いよね。



 最後に服。


 デザイン、素材、着用方法、その他諸々、千差万別なので『服』って一括に出来ないんだけどね?

 まぁ安いものでも『最低金貨1枚程度』は見ておくべきだな。古着でも『大銀貨1枚から』。


 お貴族様のドレスになるとそれこそ金貨100枚なんてのは当然のお値段である。

 地球でもペラッペラのスケッスケの布片みたいなのがウン十万とかするからね?まったく理解できないけどそんなモノなのだ、きっと。



 最近そこそこ(金銭面での)下心がある女の子に声をかけられるようになってきたのでこの国の結婚や人間関係のお話。


 相手を養えるお金さえあればお貴族様で無くとも『一夫多妻』や『一妻多夫』も可能である。もちろん(建前上は)双方の同意が必要ではあるが。

 結婚、平民ですら天涯孤独同士でも無ければ家同士、親戚同士の繋がりが出来るので面倒くささは想像を絶するんだよね・・・。


 例えば『嫁の妹の嫁ぎ先の兄の畑が不作だったので金を貸してもらえないか?』とか言われたら自分に金銭的な余裕があるならば貸さないと(もちろん返済される予定などは無い)親戚及び村中に悪い噂があっという間に広がると言う・・・。陰湿な村社会の縮図か。


 いや、たとえ餓死しそうだろうとも国がどうこうしてくれるわけではないのでこうした家族の繋がりがセーフティネットになってるから仕方ないんだけどさ。

 そのへん希薄な都会者だった俺には理解したくもない話だ。自己責任で勝手に○ねと声を大にして言いたいものである。




 これが貴族になると・・・また違う意味で面倒くさくなる。

 当たり前だけど恋愛結婚なんて出来ないからね?下手すれば生まれた直ぐに婚約者が出来るしさ。

 家と家、寄り親寄り子、派閥関係などの付き合いがドッと増えるのだ。


 身内同士でも折々の贈り物でマウントの取り合いなんかもしないといけないので平民以上にお金もかかるし。

 嫁の親が自分より高位貴族だと少々無理を言われようが断れないと言うブラック企業。

 それでも嫁と仲が良ければ救われるけど冷めきってたら・・・。


『孤児院の女の子なんて天涯孤独っぽいし優良物件じゃん?』などと思った方もいるかもしれないけど・・・まったくそんな事はない。

 そもそもどんな人間にも(その時点で他人のふりをしてるだけで)親戚は結構いるのだ。


 むしろ金持ち相手に結婚しようものなら宝くじで高額当選金が入った当選者みたいに知らない身内が何処からともなく湧いてくるからね?

『な、なら奴隷の女の子とか?』・・・この国では(建前上は)奴隷は禁止されているので普通に人身売買で投獄されてしまうのだ。


 ちなみに俺は親兄弟から『絶縁』されているのでたとえ出世することがあっても親戚に対する責任などは一切存在しない超優良物件!

 だけど金を持ってると見れば間違いなく絡んでくるだろうな・・・。


 結婚、したくねぇなぁ・・・まぁ現状外見がコレだしお相手も居ないしどうでもいい話だけどなっ!

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