東への旅編 その7 夜這いかな?

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いやいやいやいや、何そのぶっ壊れ通り越して『神の奇跡』みたいなスキル!?

あれだよね?他の人の能力値も上げ下げ出来るってことだよね!?


『はい、クランメンバーの体に触れることにより相手の応力値を増減させることが出来ます。ただしクランから外れると元の数値、スキルランクに戻されます』


すげぇ・・・てかさ、さっきから魔導板と会話してるよね俺?


『獲得経験値量により魔導板の機能がアップデートされています』


ああ、なるほど・・・てか、今までもいきなり使い勝手が良くなった事があったのはそう言うことなのか・・・。

これはもう覚醒させるしかないよね?いや、現状仲間なんていないから意味ないんだけどさ?・・・あ、いたわ、隣でゴロゴロしてる幼女が。


「なんじゃ?いきなり我をじっと見つめて。ああ、あれか?おっぱい触りたいんじゃろ?」

「触らねぇよ無乳!!」


『やりなおし』の覚醒したら最初にこいつのおっぱいをおっきくしてやる!!


『直接的な肉体の変化には対応しておりません』


言われなくても分かってるけどね?

そして『パーティメンバー』じゃなくて『クランメンバー』か。登録の仕方は・・・相手の名前登録だけでいいのか。

もちろん誰でもいいいわけじゃ無くてお互いに信頼関係が必要らしいけど。

それはそれでふわっとした条件だな。

とりあえず『ミヅキ』っと・・・うん、完了。簡単だなおい。


さて『やりなおし』の覚醒も無事に終わりほくほく顔の俺である。ちなみに経験値10億盗られたよ・・・。まぁまだむっちゃ残ってるからいいんだけどさ。


てなわけで久々のステータス開示。

まずレベルと基礎能力値がこちら。


レベル・・・25 

HP・・・100(3,350)

MP・・・100(3,350)

体格・・・100(3,350)

筋力・・・100(3,350)

知能・・・100(3,350)

魔力・・・100(3,350)

器用さ・・100(3,350)

敏捷さ・・100(3,350)


前の能力値が30でレベル10の時の補正加算後の数値が(195)だった事を考えるとなかなかのえげつなさである。

秘孔を突かなくても指先一つで頭が破裂するんじゃなかろうか?

いや、もちろん普通に生活してる分には持っただけでドアノブが壊れたり、肩を叩いただけで相手が床板を突き抜けたりすることはないからね?

あくまでも戦闘中の力と言うかスーパーサ○ヤ人モードの時に発揮する力みたいなものだから。ちゃんと自分で加減は出来るのだ。


続いてはいつの間にか増えているスキル。だいたいはトイレ関連の生産のせい。


魔法の属性別で

火魔法10 水魔法10 土魔法10 風魔法10 光魔法10 闇魔法10

植物魔法10 鉱石魔法10


生産系っぽいのが

錬金術10 設計10 木工10 陶工10 調理10 裁縫10 薬師10 魔道具師10 細工10


戦闘系が

狙撃10 威圧10


補助系・・・になるのかな?

魔眼10 鑑定10 魔力操作10 魔法陣10 多重起動10 時空庫10 毒耐性10

精霊の友5


そして覚醒した『みんなでやりなおし』


如何に戦闘をするつもりが無いのかが如実に分かるスキル構成である。


て事で使用経験値が

『基礎能力値分 36,680,000』『スキル分 25,312,000』『やりなおし覚醒分 1,000,000,000』『レベル25までの分 33,554,431,000』

の合計で『34,616,423,000』。

これを『88,453,684,000』から引くと『53,837,261,000』。

レベルアップ分以外の消費は完全に誤差程度の減り方しかしてない。スキルを取るだけなら『もう細かい計算いらなくね?』って感じで残ってるよね。

てか俺、勇者やってた時の最終レベルが32だったんだけど、これその時より圧倒的に強いよなぁ。


ちなみに試しにミヅキのステータスを触ってみようとしたら『神は対象外です』って言われたよ。一応本当に神様扱いされてるんだ?よかったな蛇!



その日は気分が良かったので宿の一階でちょっと豪華な晩ごはん。と言ってもブタさんのお肉が1人1枚ずつ追加されただけなんだけどね。そこそこお高いんだよお肉。

食事の後は部屋にトイレとお風呂を出してお湯が溢れないように少なめのお風呂で入浴(半身浴に毛が生えた程度の湯量で)まぁお風呂に入れるだけで幸せ。いや蛇、一緒に入ったら湯を減らしてる意味がないだろうが、後で入れ後で。


ん?トイレ?幼女に見られて恥ずかしくないのか?繰り返すけどこいつ蛇だからね?トイレに犬が付いてきても恥ずかしくないでしょ?そして蛇はトイレを使わない。結構飲み食いするけど全部なんらかのエネルギーに変わるらしい。まぁ神様だからそんなモノなんだろうと納得しておく。本人は『我美少女だから(ピー)も(ピー)もせんぞ?』と美少女が絶対に言わないことを言っていた。そしてお前は少女ではなく幼女だ。


ちなみに俺の中での幼女は12歳まで、少女は15歳まで、女の子は20歳までである。

もちろん21歳からは女性。おばさん?そんなものはいない、みんなお姉さんなのだ!!


風呂に入って炭酸飲料(本日は辛めのジンジャエールでございます)を飲みながらダラダラとしていると。

トントン、トントン・・・とおそらくこの部屋の戸を叩く音が響く。


「・・・ん・・・誰だ?」

「遅くにすまないね、エルファだ。少し話が出来ないかと思ってね」


特に話すことも無いがさすがに態々部屋まで訪ねてきた相手(女性限定だけど)を追い返すほど鬼でも無い俺。


「ミヅキ、鍵開けてきてあげて?」

「めんどうなのだ」


お、おう、そうだな、たしかに面倒だ。

素気なく断られたので仕方なくショボンとした顔で立ち上がり自分で鍵を外して扉を開く俺。廊下に立つのはもちろんパッキンエルフさん。


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