異世界ドイツ帝国 その他の国家はどうなったか~オスマン帝国編~

皆さんこんにちは。ヴィクトルです。

実は何気に前回書いた二重帝国のやつ気に入ってます

さて今回はオスマン帝国です

ブルガリア王国かと思った人は...お、すまん

(オスマン帝国でダジャレしたかっただけです許してください)


それでは今回はオスマン帝国を考察していきましょう


このころのオスマン帝国は「やばい」の一言です

まず小国相手に戦争で敗北しています

さらに国内の政治もやばかったので「ヨーロッパの瀕死の病人」

と呼ばれる惨状でした。


しかし西欧式の近代教育を受けた青年将校や下級官吏らは専制

による政治の停滞に危機感を強めて青年トルコ人運動に参加し

憲法復活を求めて国外や地下組織で反政権運動を展開します

その後の1908年、サロニカ(現在のテッサロニキ)の統一派を

中心とするマケドニア駐留軍の一部が蜂起して無血革命に成功

させ憲政を復活させました(青年トルコ革命)


さらにバルカン戦争中の1913年になると、ついに統一派は

クーデターを起こして大宰相を暗殺し中核指導者である

タラート・パシャ、エンヴェル・パシャらを指導者とする政権

を確立しましたがバルカン戦争事態には敗北しています


この戦争の敗北でヨーロッパのオスマン領の大半が失われると、

統一派政権は次第にムスリム・ナショナリズムに傾斜していく

ことになります。サロニカを含むマケドニアとアルバニアが、

1911年には伊土戦争によりリビアが帝国から失われ、バルカン

を喪失した統一派政権はスラヴ民族の連帯と統一を目指す思想

運動の脅威に対抗するためドイツと同盟に関する密約を締結し

1914年に第一次世界大戦には同盟国側で参戦することとなりました


しかしガリポリの戦いなどいくつかの重要な防衛戦では勝利

を収めたものの劣勢は覆すこと自体はできずに休戦し講和会議が

開始され、国土の大半はイギリス、フランスなどの連合国によって

占領されるとともに、イスタンブール、ボスポラス海峡、

ダーダネルス海峡は国際監視下、アナトリア半島もエーゲ海に隣接

する地域はギリシャ統治下となりオスマン帝国領は事実上、

アナトリアの中央部分のみとなりました


敗戦により統一派政府は瓦解、首謀者は亡命し、この機に

皇帝メフメト6世は、専制政治の復活を狙って、連合国による

帝国各地の占拠を許容しますがこの帝国分割の危機に対し、

アナトリアでは、一時期統一派に属しながら統一派と距離を置いて

いた大戦中の英雄ムスタファ・ケマルパシャを指導者としてして

保全を求める運動が起こりました。


ケマルを総司令官とするトルコ軍はアンカラに迫ったギリシャ軍に

勝利し翌年にはイズミルを奪還しギリシャとの間に休戦協定を締結し

これを見た連合国はセーヴル条約に代わる新しい講和条約

(ローザンヌ条約)の交渉を通告し講和会議が再び開かれます

ケマルはオスマン国家の二重政府の解消を名目としてパーディシャー

(スルタン)とカリフの分離とともに、帝政の廃止を大国民議会に決議

させオスマン帝国政府は名実共に滅亡しました


さてドイツ帝国が第1次世界大戦で勝利していたこの世界ではどうでしょう

当然ながら各所に問題は多く残りますが一応は存続しそうです

ただ瀕死のままなのでいつかは崩壊すると思います

得られる領土はあってもそれでまた問題になるので死に一歩近づくこと

になりそうです...



という事で短いですが次回はブルガリア王国の考察をしていこうと思います

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