第6話

「十二時からってゆーてたじゃん‼︎‼︎」

須貝さんが大きな体をバタバタと子供のようにバタつかせている。


「“もう待っててソワソワしてる”ってファルコンから聞いたからさ〜」


「ズールーイ‼︎伊沢さんも福良さんも‼︎俺だけ顔見てない‼︎」

「福良?えっ?なにそれ?」

「えっ?伊沢さん知らんの?福良、飲みに行ったんよ。」

「はぁ⁈何それ⁈マジしらねぇんだけど‼︎」


部屋を出て、撮影室にいる福良さんに問い詰めた。

「どゆことよ⁈」

「え?え?なになに?急に二人とも」

福良の後ろに須貝さんが立ち、伊沢、須貝は福良さんを睨んだ

「飲みに行ったんでしょ、知ってるんだから‼︎」

「え?え?えー?何で知って……」

「ごめんねーつい話しててポロッと……」

ファルコンが手を合わせながら顔を覗かせた。

「ちょっとー‼︎ファルコンさーん‼︎」

「“ファルコンさーん”じゃねーだろー」


二人が一斉に福良に飛びかかり、くすぐりを始めた。三人はもみくちゃになって、互いにくすぐり合い、じゃれ合っていた。

「ちょっ、、もう、、だめ、、伊沢、今日、、打ち合わせじゃ、、」

「はぁ、はぁ、、やべっ‼︎ 」


伊沢が慌てて部屋を出て行った。残された二人は伊沢にてを振り、ソファにグッタリしている

「はぁ……はぁ……疲れた、、」




「……福良さんも須貝さんもどうしたんすか⁈」


久しぶりに聞く声、、


ドアには川上が立っていた。

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