第92話 〇〇ドン!!です。(実家編)


おはようございます。

『弄巧成拙』……この言葉にぴったりな現場に立ち会った場合……人は……一体どうすればいいのだろうか………。

今の僕は……うん……逃げたい……。

そんな気持ちを抱いている僕は、元王子ことユーラです。


旅生活33日目(オアシス生活632日目)

僕たちは宮殿の庭で……朝食をとっています。

兄弟4人で………食事の味が全くしません………助けてください………。

嬉しそうなのはキャスだけ……他の2人は……自由気ままです。


もしも〜し! 分かってます? お二人は捕虜ですよ!?

…………無視ですか………もういいです……。


キャスのお願いでそうしましたが………僕は関わりたくなかったのです。


足りない? ………知るかバカ!

蜂蜜もっと? ………いい加減にビッチ!

美味しい? ………ありがとうキャス。

ミルクもう一杯? ………仕方ないですね。桜花さん。


なんですか? その目は? キャスと桜花さんに優しくするのは当たり前です!


結局、この2人を返品するためにマルクス王国の王都へ向かうことに………。

この速度なら後、2日くらいで到着するでしょう。


▼▼▼


仰々しいお出迎え………。

ほぼ全軍なのではないかと思われるマルクス王国軍の兵士が、王都城壁の前で陣取っていました。


とりあえず………ガルボちゃんを一度停止させ、結合しているポプラさん達………500体を解除して前方へ配置。

3列の綺麗なスクラム体勢を組ませる。

僕たちは、木に戻った桜花さんの手に乗せてもらって……最後尾に立つ。

その周辺にはキャスが展開したマツザッカピッチングビーが飛び交う。


ジリジリと少しづつ距離を詰めていくトレント団………それに倣いジリジリと後退しだすマルクス王国軍………だったが、意を決したのか突撃を開始し出す。


それじゃぁ………僕たちも突撃!!

はい。ドーン!! 兵ドーン!!


吹き飛ぶマルクス王国軍の兵士たち。


グハハハ!! 弱い弱すぎる………ハハハハハハハハ!!


っと高笑いすると………キャスから白い目で見られた……心なしか桜花さんもそんな目で見ているような気がする………ごめんなさい。


結局、マルクス王国軍は早々に突撃をやめ……道を開け、僕たちは無傷で王都へと入ることになった。


ガルボちゃんは王都の前で待機。

ポプラのトレントさんとマツザッカピッチングビーを連れて、王城への道を闊歩する。


人が全然いない………きっと、家の中で息を顰めているのだろう……。

まぁ、よっぽどのことがない限り……暴れる予定はないんだけどな………王都の住人から見たらわからないようね………。


突然、巨大ガメが現れ………大量のトレントが王都内を王城へと向かって闊歩する。

…………魔王が攻めてきたって思われているかも………。


まぁ〜それはそれでいいか………。


僕は気にせず、王都に向かって闊歩するのだった。



⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘

※新作を書きました。そちらもよろしくお願いします。

『突撃! 隣のマンドラゴラ 〜さぁ、ご唱和ください! 1、2、3、ぬぼぉぉぉぉぉ!!〜』


https://kakuyomu.jp/works/16817139555975401486


※色々なこと、気持ちは〝近況ノート〟に書かせていただいています。そちらを読んでいただけると嬉しいです。


この作品を少しでも気に入ってくれましたら、【☆☆☆→★★★】にしていただけると励みになります。また、♡、フォローもよろしくです。


同瀬馬野抱枕

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