第89話 家族と……です。(妹の場合)


こんにちは。

ユーラです。

泥試合……いや、この場合は蜜試合といった方が正しいのか………。

トレントさんとはまた違う……それはそれは甘い激甘な蹂躙でした。


平原に広がる多数の蜜塚………瞬殺だった………。


僕の腕の中の桜花さん。



「………蜂蜜……勿体無いのじゃ………。」



それはそれは……悲しそうに呟いた……。

思わず頭を撫でてしまう……後で、蜂蜜使ったお菓子を出してあげよう。


▼▼▼


僕の前に息巻いて出てきたキャス。



「皆さん! お願いなのです!!」



その掛け声と同時に……ガルボちゃんから大量に出てくるマツザッカピッチングビー…………。

あれは……反則……悪夢ですわ………。



「「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」



当然、マルクス王国軍の兵………逃げ惑う者………気を失う者……失禁する者………もうね……阿鼻叫喚………。

その背後から容赦なく蜜を投げまくるように指示するキャスと、実行するマツザッカピッチングビー……。



「今です!」「そこです!」「大当たり!」っと、マツザッカピッチングビーへ声援を送るキャス。

キラキラと輝いた表情をしています………城でもあんな顔は見たことがなかったです……。


戦闘らしい戦闘もなく………マルクス軍を制圧してしまったのだった……。

あの蜜塚のどこかにバカマルクス王国第2王子がいるのかと思うと………はぁ……面倒なことになったぞ………。



「やりました! お兄様!」



っと僕に抱きつき、満面の笑顔で僕を見上げてくるキャス…………うん。がんばったね……。

キャスの頭を撫でてあげる……彼女は嬉しそうに目を細める。

こうしていると、本当にただの令嬢にしか見えない………。

可愛いんだけどな………と思ってしまう。


キャスさん………とりあえず、皆さんをガルボちゃんのお腹の中に作った牢屋に入れておくように………マツザッカピッチングビーに指示出しといて……。


キャスがマツザッカピッチングビーに指示を出す。

彼らは器用に蜜塚を持つと………それらをガルボちゃんの中へと運んでいった。


お陰で窒息して気を失ったものばかりだが………死者はいなかった……うん。良かった。


こうして……僕たちの旅路に、いきなり百数人の捕虜が増えるのだった。



《備考》

オアシス生活625日目

※追放から643日


・『忘れられたオアシス』住人

   ▶︎ユーラ    ▶︎桜花さん

   ▶︎キャサリン  ▶︎ルーディア

   ▶︎フクロウ族 9人

   ▶︎人夫達家族(4家族)14人

   ▶︎冒険者 8人


・植林の内訳

  合計植林 7052本(7052/10240)


  【神話級モンスター ガルボちゃん】6776本

   ▶︎桜  1本  ▶︎りんご  100本

   ▶︎梨  100本 ▶︎カカオ  100本

   ▶︎桃  100本 ▶︎茶の木  100本

   ▶︎柚子 100本 ▶︎みかん  100本

   ▶︎山椒 100本 ▶︎クローブ 100本

   ▶︎グミ 100本 ▶︎オリーブ 100本

   ▶︎ビワ 100本 ▶︎ナツメグ 100本

   ▶︎シナモン  100本

   ▶︎アボカド  100本

   ▶︎コーヒー  100本

   ▶︎ナツメヤシ    100本

   ▶︎アーモンド    100本

   ▶︎ブルーベリー   100本

   ▶︎サトウカエデ   100本

   ▶︎グレープフルーツ 100本

   ▶︎椚木       100本

   ▶︎葡萄(甲州)   100本

   ▶︎楢の木      200本

   ▶︎ポプラ      1200本

   ▶︎結界樹      240本

   ▶︎ハナミズキ    800本

   ▶︎セイヨウヒイラギ  90本

   ▶︎ベンガルボダイジュ 1945本


 【常夜の森】276本(自然樹のトレント化を含むと561本)



⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘

※新作を書きました。そちらもよろしくお願いします。

『突撃! 隣のマンドラゴラ 〜さぁ、ご唱和ください! 1、2、3、ぬぼぉぉぉぉぉ!!〜』


https://kakuyomu.jp/works/16817139555975401486


※色々なこと、気持ちは〝近況ノート〟に書かせていただいています。そちらを読んでいただけると嬉しいです。


この作品を少しでも気に入ってくれましたら、【☆☆☆→★★★】にしていただけると励みになります。また、♡、フォローもよろしくです。


同瀬馬野抱枕

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