第85話 重大発表です。(裏)①

※本日3話投稿します。



私の名前はパルル。

今代の勇者です。


12歳のスキル授与で〝勇者〟を貰ってら………10年間、教会……聖女の下、その力を使って正義を果たしてきた。


この度、ガーラン王国の最果てのオアシスに〝魔王の部下〟が暗躍していると聖女が信託を受けたらしい。

その同行として私は……私たちは、ガーラン王国へと向かった。


……。

………。

…………話し合いは無事には終わらなかった………。


領主はまだ成人もしていない子供だった……。

こんな子供が子爵? ………と疑ってしまう。

やはり、聖女の言った通り彼は……〝魔王の部下〟なのかもしれない。

事実、巧みな話術で………シーフと魔術師がパーティーから抜けさせられてしまった……。


また、宮殿が建っている見たこともない巨大カメと無数のマツザッカピッチングビーを盾に脅迫を行い、私と聖女は休む間も無く……『交路のオアシス』へと逃げ延びたのだった。


そこで十分な休息と物資の補充を済ました後………神聖グルメニア皇国への帰路に着く。


そんなある日………強力な魔の力を感じ取った。

これは………魔王? ここから近い!!

私は御者に聖女を近くのオアシスに連れて行くように指示し、単身……魔王の下へと向かった…………。



見つけたぞ!! 魔王!!


「ほう。勇者か………お前もあれを見にきたのか?」



魔王が指差す方向を見ると………遠くに小さな山が見えた………。

うん? 動いている?? 確実にこっちに近づいている…………。


な、なんだあれは…………山だと思っていたものは………巨大なカメだった。

あんな魔獣見たことが………ある。

………先日行った『忘れられてオアシス』にいた巨大カメだ………。


確かに似ているが、ここからでもわかる……大きさが全く違う……こちらの方が桁外れに大きい………。



魔王よ! あ、あれは貴様の眷属か?


ち、違う? 突如生まれた!? 何を言っている?

だから見にきたと………信じられるか!?


ここで貴様とあの魔獣を倒してやる!!



〝バン!!〟



魔王に向かって剣を構えた瞬間、左頬に何かが当たり吹き飛ばされる。

………な、何が起こった………って……甘い………こっこれは!?


忘れるわけがない……数日前にも同じように……これで窒息死させられるとこだったのだ………。


そう……〝マツザッカピッチングビーの蜂蜜〟………。


気がつくと数十匹のマツザッカピッチングビーがこちらに向かって飛んできていたのだ。

私は歯を食いしばり立ち上がろうとするが、マツザッカピッチングビーの蜂蜜の波状攻撃に動けなくなってしまった。


こら! 何故? 私ばかり狙う!! ………やはり……魔物は魔王の仲間なのか!?

やめ! やめろ〜!!



「ハハハハハハ。無様よのう……勇者よ。ブハハハ……」


〝バン!!〟


「ハハハ………ハイ?」



腹を抱えて笑っていた魔王……。

その瞬間、魔王の肩に留まっていた鳥が吹き飛び……………魔王の笑いが止まる……あからさまに顔色が悪くなっている。


踵を返し走って逃げようとする魔王。

だが、その時には無数の蜂蜜弾が………魔王に襲いかかったのだった………。


ハハハハハハっと私は笑ったのだが………〝ズシン!! ズシン!!〟っと、倒れた身体に振動が襲い思い出す………。

その振動は徐々に大きなる………想像以上に速いスピードで巨大ガメが近くまで来ていたのだ………。


………。

…………。

……………あれ? このままだと踏まれるかも………。


私はモゾモゾと逃げ出そうとしたが………全身の蜂蜜に砂が纏つき余計に動けなくなる………。

それから少しして、全身で振動を感じる中…………頭上が暗くなった。



………あぁ……神よ………私を救い給え………。



⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘ ⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘

※色々なこと、気持ちは〝近況ノート〟に書か

せていただいています。そちらを読んでいただ

けると嬉しいです。


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             同瀬馬野抱枕

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