第77話 最恐は……妹だったのです。②
こんにちは。
恐怖のあまり足がガックガクの僕は……元王子ことユーラです。
天災とは……字の如く、自然に起こるわざわい。
人がどうすることもできない災い………。
そんな〝天災〟の等級を持つモンスターは、移動する自然災害そのものなのである。
そんな天災級モンスターの
よりにもよって、そのクイーンを召喚したキャス。
「呼び出せました」
っと、キラキラした笑顔で僕を見てくる。
うん……そうだね……呼び出せたね………。
キャスさんや……見てください……周りの反応を………。
キャスは周りを見て、首をコテリと傾げる。
わからないか……し、仕方がない………。
キャ、キャスさん……そちらの蜂さんですが………え、ミツバチ!?
違うからね……ミツバチそんなにデカくないからね……。
そいつは………天災級モンスター
えぇ〜可愛いのに〜 っじゃありません。
その……抱き抱えるのは止したほうが………はい! って渡してきても困ります………。
我が妹ながら……こんなに茶目っ気があったとは……。
どうするべきか悩む……すると、桜花さん……。
「妾に任せるのじゃ。お主は他の奴等の介護をするのじゃ」
と言い、僕の腕から降りて……キャスと
その間に、僕は泡を吹いて倒れた人たちの介護を行う。
逃げていた冒険者達も戻ってきて手伝ってくれた。
そうこうしているうちに、桜花さん達が戻ってきた。
ぺこりと頭を下げる
これはこれはご丁寧に………僕も慌てて頭を下げる。
うん? 桜花さん?
「わからせたのじゃ!!」
はい? 何を? はぁ………序列ですか……。
それと同時に話をつけた? ここの住人には手を出さないから住まわせろ?
まぁ……桜花さんが言うなら……。
とりあえずは、ガルボちゃんのおなかの中……倉庫の一部を巣に使ってもらうことになった。
こうして天災級モンスターの同棲が決まったのだった。
「はわわわわわ!! トレント軍団に
「私たち……魔王の愛人……」
「でも……果物と蜂蜜には代えられない………」
「「グヌヌヌヌ………」」
僕の背後で女冒険者達が何か言ってるけど………無視だ無視。
それから数日かけて分かったキャスの能力。
クイーンは一回召喚すると次まで召喚まで時間が必要。
働き蜂は……以前の僕と同じで、レベルと同じ数だけ召喚できる………。
そして、クイーンを含め……全匹がキャスの言うことのみ聞くようだ。
そして妹は……数日で天災級モンスターの軍団を手に入れたのだった。
もしかしたら……世界最恐なのは……僕の妹なのかもしれない……。
《備考》
オアシス生活373日目
※追放から391日
・『忘れられたオアシス』住人
▶︎ユーラ ▶︎桜花さん
▶︎キャサリン ▶︎ルーディア
▶︎フクロウ族 9人
▶︎人夫達家族(4家族)14人
▶︎冒険者8人
・植林の内訳
合計植林 3077本(3077/5120)
【忘れられたオアシス】2801本
▶︎桜 1本 ▶︎りんご 100本
▶︎梨 50本 ▶︎カカオ 20本
▶︎桃 50本 ▶︎茶の木 50本
▶︎柚子 50本 ▶︎みかん 20本
▶︎山椒 50本 ▶︎クローブ 20本
▶︎グミ 20本 ▶︎オリーブ 50本
▶︎ビワ 20本 ▶︎ナツメグ 50本
▶︎アボカド 20本 ▶︎シナモン 50本
▶︎コーヒー 20本
▶︎ナツメヤシ 20本
▶︎アーモンド 20本
▶︎ブルーベリー 20本
▶︎サトウカエデ 20本
▶︎グレープフルーツ 20本
▶︎葡萄(甲州) 100本
▶︎楢の木 100本
▶︎城(ベンガルボダイジュ)900本
▶︎防風林(ポプラ) 740本
▶︎生垣(セイヨウヒイラギ)90本
▶︎労働力(椚木) 50本
▶︎護衛隊(ハナミズキ) 80本
【常夜の森】276本(自然樹のトレント化を含むと561本)
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