第74話 酒造りです



おはようございます。

前世では、遠足の前日にはしゃぎすぎて熱をよく出していました。

イベント前に空気を読まずに……発熱する頭を持つのは……元王子ことユーラです。


オアシス生活360日。

なんとか楢の木を育てました……。

これでもう、問題はない。

レッツ! 酒造り!! と行こうとしましたが、ここでもう一つ問題が………。

そう、樽の作り方がわかりません。


頼みのルーディアも作れないとか………どうしたものか……。

今までは……交易時に使用した樽を使い回していたから……。

樽を作れる人がいない(汗)。


そんな時、袖がチョイチョイと引っ張られる。

視線を向けると……桜花さん。



「楢の木の枝同士を〝結合〟すればいいのじゃ」



ちょっと何を言っているのかわからないです………桜花さん?

なになに?

屋敷の据え置きの家具(テーブル、ベッド)は、トレントさんの〝結合〟でできている……?

あっ!! あぁ……なるほど……!


ちょっと試してみるか……早速、1本の楢の木へ。

〝剪定〟できる枝は………これとあれとそれね。


では、〝結合〟!!


おぉ!! 枝が絡まり始め、樽の形を形成し出す………おぉ……見た目は樽だ……。

早速、〝剪定〟で枝? 樽? を切り取る。


うん……いい感じの樽だ。



「「「「「うぉ〜!!」」」」」



僕の後ろにいた大人達から歓声が上がる。

これで問題が解決だ……酒作りが進む。


ついでに大きな桶なども作っていく。

樽が30個に大きな桶が5個できた。



やっとこさで酒造りを開始……今日はワイン。

職種関係なく、住民全員で作業を行う。


まずは葡萄の実を茎から取り、熟した実を選定。

それらを桶の中で潰していく。


その後、果汁だけを樽に詰めていく。

とりあえず15樽。

あとは、樽のできるペースを見ながら追加していくことになった。


桜花さんとカリンちゃんが楽しそうに桶や樽を覗いて回っている。


正直……何がそんなに楽しいんだろうと……クスリと笑ってしまう。

大人達も何処か楽しそうだ………。


樽に移す途中の果汁をみんなで味見……うん。甘くて美味しい。

みんながさらに笑顔になる。


樽はガルボちゃんの腹の中の倉庫にしまう。


とりあえずは……このまま1週間くらい放置……発酵でいいのかな?

まぁ、葡萄も桶も目処がついたから、多少失敗しても問題ない。


後日樽が増えたことにより、僕たちは追加のワインとシードルを作るのだった。



《備考》

オアシス生活360日目

※追放から378日


・『忘れられたオアシス』住人

   ▶︎ユーラ

   ▶︎桜花さん

   ▶︎ルーディア

   ▶︎フクロウ族 9人

   ▶︎人夫達家族(4家族) 14人

   ▶︎冒険者8人


・植林の内訳

  合計植林 2882本(2882/5120)


  【忘れられたオアシス】2606本

   ▶︎桜     1本  ▶︎りんご   100本

   ▶︎梨     43本 ▶︎カカオ   20本

   ▶︎桃     43本 ▶︎茶の木   43本

   ▶︎柚子    43本 ▶︎みかん   20本

   ▶︎山椒    43本 ▶︎クローブ  20本

   ▶︎グミ    20本 ▶︎オリーブ  43本

   ▶︎ビワ    20本 ▶︎ナツメグ  43本

   ▶︎アボカド  20本 ▶︎シナモン  43本

   ▶︎コーヒー  20本

   ▶︎ナツメヤシ    20本

   ▶︎アーモンド    20本

   ▶︎ブルーベリー   20本

   ▶︎サトウカエデ   20本

   ▶︎グレープフルーツ 20本

   ▶︎葡萄(甲州)   100本

   ▶︎楢の木(new)  100本


   ▶︎城(ベンガルボダイジュ)840本

   ▶︎防風林(ポプラ)    691本

   ▶︎生垣(セイヨウヒイラギ)90本

   ▶︎労働力(椚木)     30本

   ▶︎護衛隊(ハナミズキ)  70本


 【常夜の森】276本(自然樹のトレント化を含むと561本)


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             同瀬馬野抱枕

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