第66話 さぁ、商談を始めるのです。
こんにちは。
ユーラです。
怒るのって……パワーが必要ですよね……。
途中で燃え尽きないようにするには……常に相手を○す覚悟を持つことだと思うんですよ。
あぁ……さっさと終わらせて酒が飲みたい……やさぐれすぎの12歳です……。
見てください……○がゴミのようだ!!
うんじゃぁ……商談を始めようか?
僕は目の前に正座する皆さんを見回す。
何故か……ミミリーさんとルーディアも正座組の中に入って正座している。
先程までの無駄に煌びやかな屋敷群は無くなり、どこまでも続く青空と瓦礫の山。
その中心で土下座する皆さんと普通に座る僕。
ガルボちゃんが、丁寧に各お屋敷を破壊してくれた。
しかも死者は0人……優秀すぎ!
にしても……5ヶ月半でよくあんな煌びやかな屋敷を建てたな……と、無駄に感心してしまった。
そんなガルボちゃんは今では、泉の真上に佇んでいる。
桜花さんは相変わらず僕の膝の上。
もうここが指定席だと言わんばかりだ。
っで商談ですが………こちらは商談なんて素人なので話はそちらが進めてください。
では初めの方からどうぞ。
なになに?
屋敷を壊した賠償として、果物と香辛料を無料で寄越せと……なるほど……お断りします。
はい次。
なになに?
ここの果物と香辛料の取引がしたい………なるほど……お断りします。
貴方も屋敷を勝手に建てた同類でしょ? どの面を下げたら言えるのですか?
はい次。
なになに?
ここに住んで、僕の仕事の補佐がしたい。だから、自分と伯爵家へ果物を融通して欲しい……なるほど……お断りします。
寝言は寝てから言ってください。
はい次……って………まだ何か?
このオアシスを凶賊から守るのを手伝った?
………見てただけって言われてますが……?
はい次。
なになに?
ここに人夫として来た……はいはい。っで、働きたいと……わかりました。採用しましょう。
家族? 呼びなさい。
はい次。
なになに?
冒険者? ここを拠点にしたい?
……なら、人夫さん達の往復の護衛をしてくれるなら許可しましょう。
はい次。
なになに?
エルフの村を出てここまできた? ここで放り出されたら……野垂れ死ぬ?
仕方がない……ここの住みなさい。
こら、桜花さん。エルフが嫌いでもそんな目で見ないの。
はい次。
なになに?
貧乏子爵が偉そうに……はい、僕は貧乏で子爵ですが何か?
屋敷の賠償と交易をしないと国王に言い付けると?………どうぞご勝手に。
はぁ〜まだ何か?
痛い目に会いたくなければ言うことを聞け………ですか………わかりました……。
ガルボ先生おねg………土下座するの早すぎです……つまらん。
あっという間に商談が終わりました。
結論から言うと……『交路のオアシス』とは交易しないことにしました………当分の間ですが………。
ミミリーさんが号泣してるけど……知らんよ……。
『常夜の森』との交易でボロ儲けしてたでしょ?
悪いけど……今は商人を誰も信用できない……。
とりあえずヘテさんに連絡して、様子見かな…………。
なので即刻全員に退場を願いました。
もちろん人夫の皆さんも………何人かは家族を連れて戻ってくるけど……。
やっとひと段落……瓦礫は多いが……やっと我が家へ帰ってきた感じになれた。
《備考》
旅生活 163日目(オアシス生活301日目)
※追放から319日
・『忘れられたオアシス』住人
▶︎ユーラ
▶︎桜花さん
▶︎フクロウ族 9人
▶︎ルーディア
・植林の内訳
【忘れられたオアシス】
合計植林 2219本(2219/2560)
▶︎桜 1本 ▶︎りんご 10本
▶︎梨 43本 ▶︎カカオ 10本
▶︎桃 43本 ▶︎茶の木 43本
▶︎柚子 43本 ▶︎みかん 10本
▶︎山椒 43本 ▶︎クローブ 10本
▶︎グミ 10本 ▶︎オリーブ 43本
▶︎ビワ 10本 ▶︎ナツメグ 43本
▶︎アボカド 10本 ▶︎シナモン 43本
▶︎コーヒー 10本
▶︎ナツメヤシ 10本
▶︎アーモンド 10本
▶︎ブルーベリー 10本
▶︎サトウカエデ 10本
▶︎グレープフルーツ 10本
▶︎城(ベンガルボダイジュ)828本
▶︎防風林(ポプラ)
第一陣:130本(完成)
第二陣:140本(完成)
第三陣:180本(完成)
▶︎生垣(セイヨウヒイラギ):90本
▶︎労働力 椚木隊:30 本
▶︎護衛隊 ハナミズキ:70 本
【常夜の森】561本(経験値分276本)
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同瀬馬野抱枕
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