第63話 爵位を貰ったのです。


ええいああ〜君から「もらい酒」〜♫

ほろり〜ほろり〜ふたりぼっち〜♫

ええいああ〜朝から「もらい酒」〜♫

二日酔いは〜♫ 僕です〜♫


おはようございます。

王都についてから3日目……。

毎晩、飲み会……宴です。

その都度、おつまみに果物をせびられます……。


もし………僕の人生が物語として綴られることがあったら、半分以上は宴会、宴の場面ばかりになるのでしょう……。

飲兵衛の英才教育中……そんな僕は元王子ことユーラです。


旅生活149日目

ガーラン王国王都に到着してから3日目。

本日、正式な国王との謁見です。


まぁ〜王城に部屋を借りているので、しょっちゅうすれ違ったり、毎晩の宴会で会ってるんだけどね………。

形式は必要なのだそうだ……ヘテさん曰く。

っで謁見の間、玉座に座る国王と並んで座る王家の皆さん。

両壁際に並ぶ貴族の皆さん。

どうでもいいけど……前と同じで……二日酔いで顔色が悪い人がチラホラ………。


この国のオプション……と思って諦めよう。


国王の横に立っている男性が声高々に話を始める。

この国の宰相さん……ヘテさんの上司ですね。


僕の功績? をツラツラと読み上げ、表彰され与えられる褒美が発表された。


………。

…………。

……………子爵だって……奥さん、子爵をもらっちゃたよ……。


いやいや! おかしいでしょ!?

敬語も忘れて、僕は叫ぶよ!!!


だって……何故にいきなり子爵?

騎士爵、準男爵とかで良いでしょ?


アワアワと戸惑う僕を見て国王が爆笑する。


国王が厳かな場で爆笑するなよ!!


これで良い? 意味わかりません………。

マルクス王国との戦争回避……感謝のしようがない?

あと、バカ第2王子が迷惑かけた……?

そのせいで子爵なら……余計に迷惑だわ!!


グヌヌ……とバカ第2王子をみると、めっちゃ喜んでる!!

何故に!?


よし! 断ろう……はい?

受け取らないのは……? 不敬罪?

えぇ〜ここで不敬罪?

とっくにだと思ってたよ……!


大丈夫? この国大丈夫??

バカはバカ第2王子だけだと思ったら……国王もバカなの!?


っと、言うわけで……断ることができず、僕はガーラン王国の子爵になったのだった。

他の貴族さん本当にいいの? 誰も反対しなかったけど………。


いや……全員二日酔いで、反対する元気もないのか……?

両サイドに並び立つ貴族の皆さんを見ると……体調悪そうな青い顔で突っ立っているだけ………「ウプッ!」じゃないよ「ウプッ!」じゃ……!!


もしかして、これを狙っての連日連夜の飲み会だったのか?

今後は子爵として、『忘れられたオアシス』の統治する様にと命じられた。

その際、「果物よろしく!!」って王様………それ本音だよね?


僕は心の中で……本当に国外へ逃げようかと考えるのであった。



《備考》

旅生活 146日目(オアシス生活284日目)

※追放から302日

・『常夜の森』派遣隊

   ▶︎ユーラ

   ▶︎桜花さん

   ▶︎ルーディア

   ▶︎ミミリー商隊 12人


・『忘れられたオアシス』住人

   ▶︎フクロウ族 9人


・植林の内訳

  合計植林 2066本(2066/2560)

  【派遣隊】合計1010本

   ▶︎桜     1本  ▶︎梨    33本

   ▶︎桃     33本 ▶︎山椒   33本

   ▶︎茶の木   33本 ▶︎柚子   33本

   ▶︎ナツメグ  33本

   ▶︎オリーブ  33本

   ▶︎シナモン  33本

   ▶︎ハナミズキ 70本

   ▶︎ベンガルボダイジュ 675本

 

  【常夜の森】561本(経験値分276本)


  【忘れられたオアシス】合計780本


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             同瀬馬野抱枕

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