第61話 お……お城の完成です。
……!
………!?
…………ど、どうして!?
……………どうしてこうなった!?
僕の目の前には……とてつもでかいそれがいる……。
おはようございます。
前世の子供の頃……ペットを飼いたくても親が許してくれませんでした。
「あなた……世話しないでしょ!」
前世のお母さん……母さんの言う通りです……僕にはそれの……世話はできません。
旅生活135日目…………。
エルフから戻る許可を貰い、桜花さんが「城を造る!!」と言われてから60日……。
2ヶ月が過ぎました……。
ガーラン王国が伐採していた地区。
荒地には……気がつくとベンガルボダイジュの森が目の前に広がっていました。
それを見た桜花さんは満足顔。
ムフーっと鼻息を荒くしています。
「うむ。これぐらい有れば十分なのじゃ。〝結合〟を使って、城を作るのじゃ。イメージは妾に任せると良い!!」
両手を僕へ向けて突き出す桜花さんを抱き抱えと……おでこをおでこへ当ててくる。
桜花さんの幼くも可愛い顔が僕の目の前には……スーハースーハー!!
ドキドキする気持ちをなんとか落ち着かせる。
「よし! 〝結合〟能力を使うのじゃ!!」
桜花さんの掛け声に、僕は言われるまま〝結合〟能力を使用し………そのままぶっ倒れるのだった。
▼▼▼
目が覚めると目前に桜花さん(人)。
このパターンが定着している……。
優しく頭を撫でてくれているのが嬉しい。
えっと……僕は……何してたっけ?
………うーんっと………はいはい! 木々の結合を……うぉ!!
身体を起こし、周辺を見ると………巨大な何かがありました。
「ユーラよ。成功じゃ! よく頑張ったのじゃ!」
桜花さん(人)が優しく頭を撫でてくれる。
とりあえず、立ち上がり目の前のそれを確認すると……樹木でできた巨大なカメだった……。
ねぇねぇ桜花さん? 僕って城を作ろうとしてたんじゃぁ……?
なになに……? 甲羅の上を見るのじゃ? 城が立っている?
いえいえ……こっからじゃぁ……全く見えませんから。
とりあえず、それの周辺を見て回ろうと歩き出すと、桜花さん(人)が両手を伸ばしてきたのだ抱っこをする。
……。
………。
…………デカい……デカすぎる!!
『忘れられたオアシス』の泉と同じくらいの大きさか……。
高さも結構ある。
多分……全長80m弱……幅が50m程度………高さは、見える甲羅の端で30mくらい。
そう……そこには巨大ガメが鎮座していたのだった。
………亀でいいのか?
足が6本なる……僕の知っている亀とは違う。
元々、これは僕のイメージではない。
多分……桜花さんのイメージだ。
僕の腕の中にすっぽりと収まっておる桜花さんは満足げにそれを見上げている。
………(汗)まぁ、いいけど……。
さて、外観を確認……しきれてないけど……次は中の確認です。
スルスルと組み合った木の階段が、僕の目の前まで伸びてくる………めっちゃ便利やん!
その階段を登って中へ。
木でできた亀だから、もちろん内蔵とかはない。
亀さんの腹?の中は広い空間になっていた。
端にあった階段を登って上へ。
どうやら一度甲羅の上へ出るようだ………お……おぉ!!
甲羅の上に見事なお城……いや……これは宮殿だな。
木が絡まり重なり合ってできた……馬鹿でかい宮殿があった。
「いい造りなのじゃ」
桜花さん(人)が1人満足する。
そのまま桜花さんと一緒に宮殿に入る。
昔、住んでいた王城よりは小さいが、それでもかなり広い。
木々……枝枝が重なり合ってできているため、若干足元がボコボコしているが、そこまで歩きにくくない。
とりあえず、宮殿の最上階を目指す。
うひょ〜!!
6階建……その最上階から見る景色は絶景だった。
しばらく、桜花さん(人)とその景色を楽しむ。
こうして、僕は城と帰りの足を手に入れたのだった。
《備考》
旅生活 135日目(オアシス生活273日目)
※追放から291日
・『常夜の森』派遣隊
▶︎ユーラ
▶︎桜花さん
▶︎ミミリー商隊 12人
・『忘れられたオアシス』住人
▶︎フクロウ族 9人
・植林の内訳
合計植林 1940本(1940/2560)
【派遣隊】合計335本
▶︎桜 1本 ▶︎梨 33本
▶︎桃 33本 ▶︎山椒 33本
▶︎茶の木 33本 ▶︎柚子 33本
▶︎ナツメグ 33本
▶︎オリーブ 33本
▶︎シナモン 33本
▶︎ハナミズキ 70本
【常夜の森】1110本(経験値分825本)
▶︎聖樹 1本
▶︎結界樹 275本
▶︎結界樹(トレント化)285本
▶︎ベンガルボダイジュ 549本
【忘れられたオアシス】合計780本
⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘ ⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘
この作品を少しでも気に入ってくれましたら、
☆☆☆→★★★
にしていただけると励みになります。
また、♡、フォローもよろしくです。
同瀬馬野抱枕
⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘ ⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます