第52話 次は……王都です。

※今日からしばらく1日3話投稿です。


おはようございます。

ずっと、肉のひき肉って〝ミートミンサー〟で作ると思っていました。

どうやら、それは前世の記憶だったみたいです。

世間知らずの元王子ことユーラです。


現世ではどうするかって?

簡単です………トレントが突撃すれば………簡単にできます………(汗)


『交路のオアシス』から出て12日目。

最後の中継オアシス(村サイズ)を出立し、王都が見えてきそうな位置。

朝方、お婆婆デザートウルフの群れ約三十匹と遭遇しました。


殺るき満々のお婆婆デザートウルフに相対するのは、200体越えのトレントさん達。


どこで覚えたのか、トレントさん達……スクラムを組んだよ。


〝ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!〟


っと、轟音と地響きを立てて突進。

もうね………動く壁。

壁がそのまま突進して行く感じ………あれは、卑怯だ……。


………そして出来上がるお婆婆デザートウルフのひき肉。

うん。ひき肉は言い過ぎかな……原型とどめてない何かって言うか……木端微塵?


所要時間約20秒。


もしかして、僕は大いなる力を手に入れたのでしょうか?

これがチートってやつですか?


雇った冒険者達の出番もありません。

………良いじゃん。安全、楽でお金貰えるんだから………そんな顔しないの。


そんな清々しい朝を過ごし(現実逃避)、昼過ぎにはガーラン王国王都に無事到着できたのだった。


▼▼▼


………。

…………。

……………なんで、こうなった?

国王自らお出迎え………王妃に王太子、第一王女に第二王女までも。


昨晩、ヘテさんと第2王子バカ2号とその部隊だけが先に王都へ向かった。



「ゆっくり来てください」



ヘテさんそれだけ言い残して。

っで、ゆっくり来てみれば、こんなことになるとは………僕……元マルクス王国第3王子ですからね。

あくまでも《元》だから、国賓でもなんでもないのだけど………。


むしろ……ちょっと前まで、戦争直前だった敵国の元王子だからね……。


あ、ヘテさん。 うん? なになに?


誰も手が出せなかった『忘れられたオアシス』の開拓とマルクス王国との和平会談の成功への貢献。

それだけで、国賓に十分ですと………はぁ……?


受け入れてください? 何で?

このままだと、トレント200隊で攻め込んできたと思われる?

それは大変………なのか?

ワンチャン、攻めおとs………嘘です! 嘘ですから!!

その剣を納めて! ほら、うちの子達もやる気を出しだしたから!


わかりました。受け入れます! 受け入れますから!!


僕たちは王族の皆さんに誘われて、そのまま王城へ向かうのだった。

トレントさん達? はい。お外で待機です(笑)



《備考》

・デザートウルフ

▶︎文字の通り砂漠に生息する狼。大昔に極東出身の英雄が〝お婆婆〟と渾名をつける。その正確な理由を知る者は、もう誰もいない。渾名が可愛く無いと、一部女性冒険者が改訂を求めたが、ファンシーでスイーツ系の名前だった為に浸透しなかった。口から砂を吐く攻撃がとても厄介としている。20〜40匹の群れを作り生活する。群れが一斉に砂を吐くことにより砂嵐が発生しているという言い伝えがある。肉はパサつき、解体を失敗すると砂が混じる為不人気。



旅生活 25日目(オアシス生活163日目)

※追放から181日

・『常夜の森』派遣隊

   ▶︎ユーラ

   ▶︎桜花さん

   ▶︎ルーディアさん

   ▶︎冒険者 5人

   ▶︎ミミリー商隊 12人

   ▶︎ 第2王子バカ2号部隊 38人


・『忘れられたオアシス』住人

   ▶︎フクロウ族 9人


・植林の内訳

  合計植林 987本(987/1280)

  【派遣隊】合計207本

   ▶︎桜     1本 ▶︎梨   20本

   ▶︎桃     20本 ▶︎山椒   20本

   ▶︎茶の木   20本 ▶︎柚子   20本

   ▶︎ナツメグ  20本

   ▶︎オリーブ  20本

   ▶︎シナモン  20本

   ▶︎ハナミズキ 46本


  【忘れられたオアシス】合計780本


⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘ ⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘

 いつも読んでいただきありがとうございます。

 少しづつですが修正を入れています。

 今後ともよろしくお願いします。

 この作品を少しでも気に入ってくれましたら、

      ☆☆☆→★★★

 にしていただけると励みになります。

 また、♡、フォローもよろしくです。

             同瀬馬野抱枕

⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘ ⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る