第44話 小物(その1)が来たのです。


おはようございます。

萎え切った気持ちをどうすればいいか分からず………本日はテンション低めでお送りするのは元王子ことユーラです。


オアシス生活125日目

周辺警戒の為にフクロウ族に飛んでもらっていたところ、こちらに向かう集団を見つけたそうです。


数にして38人。

ガーラン王国の旗を掲げているそうで………それがガーラン王国第2王子の使節団。


こちらの準備はなんとか間に合った。

北西に両軍を分ける生垣も完成。

中央に間を作って、そこに会談用の東家を設置。

これで文句はないだろう。



今度は、嫌々ながらの出迎えの準備を始める。

ポプラさんにお願いして、西側の『防風林』に道を作ってもらう。

出来るだけ細く………馬車が少し余裕を持って通れるくらい。


その道を通って、『防風林』の外へお迎えに行く。

しばらくしたら、ラククの集団とラククに引かれた馬車? ラクク車? が到着する。


お出迎えは、僕、桜花さん(人)、ルーディアさん、ミミリーさん、それとフクロウ族から2人。


全員が草原に入った後、1人が僕たちに近づく。

服の色が1人だけ違う。

きっと偉い人だろう。



「出迎えご苦労。我々はガーラン王国第2王子クラーク様率いる、ガーラン王国の使節だ…………団だ……」



偉そうな人は視線を僕らに巡らし、桜花さん(人)で止まると〝カッ!!!〟っと見開きガクブルし始めた。


おぉ!! これが桜花さん(人)が言っていた、見る人が見ればすぐに分かるってやつか!!



「肝心なことなので先に言います。今から野営地へ案内しますが、絶対樹木を傷つけないでください。薪が必要なら言ってください。用意しますので………木々を傷つけないでください」



そこまで言うと、僕たちは踵を返して歩き出す。

偉い人はそそくさと隊に戻り、皆を連れて僕たちに着いてくるのだった。


そして西の野営地に到着する。

すぐに兵士の皆さんが野営の準備を始める。


そんな中、ラクク車から煌びやかな人が出てきた。

うん……言わなくても分かる。

第2王子バカ2号だ。

偉そうな人が何かを言っているが、彼は構わずこちらにくる。


とりあえず、ミミリーさんに倣って、膝を着き頭を下げる。

そんな中、桜花さん(人)だけがなぜか仁王立ちのままだ。



「実に素晴らしいところではないか! 今からここを私の専属の避暑地にする!!」



うん………あれ? 第2王子バカ2号が何かを言い出した。

思わず顔を上げて、偉そうな人を見ると………顔面蒼白でガクブルしてるけどいいのかな?



「して、少女よ。なぜに頭を下げない? 私はこの国の第2王子、クラークだと知らないのか?」


「知らん!」


〝バタン!!〟



桜花さん(人)が「知らん!」っと言い切るのと同時に、偉そうな人が泡を吹いて倒れた。

すぐに兵士が来て介抱を始める。


なんやかんやで微妙な空気になり、僕たちは一度……王子の前から退席させていただいた。


後で薪をもらいに来た兵士に聞いたのだが、偉そうな人……ヘテさんは、マルクス王国外務補佐だった。

そんな彼はすぐに目を覚ますと、王子に説明をしたそうだ。


桜花さんがどれくらい凄い存在なのかと……。


だが、王子は納得した後で、



「精霊の王と同格の精霊が住む地。なおさら私専属の避暑地に相応しい!!」



っと騒ぎ出したとか……。

ヘテさんは、再び泡を吹いて倒れたそうだ。


僕たちは特に呼び出しもなかったので、そのまま放置して夜を過ごすのだった。



《備考》

オアシス生活125日目

・『忘れられたオアシス』住人

   ▶︎ユーラ

   ▶︎桜花さん(人)

   ▶︎フクロウ族 9人

   ▶︎ルーディアさん(エルフ)1人

   ▶︎冒険者 5人

   ▶︎(仮)ミミリー商隊 12人

   ▶︎(仮)ガーラン王国使節団 38人


・植林の内訳

  合計植林 681本(681/1280)40

   ▶︎桜    1本 ▶︎りんご   5本

   ▶︎梨    5本 ▶︎カカオ   5本

   ▶︎桃    5本 ▶︎茶の木   5本

   ▶︎柚子   5本 ▶︎みかん   6本

   ▶︎山椒   5本 ▶︎クローブ  5本

   ▶︎グミ   5本 ▶︎オリーブ  5本

   ▶︎ビワ   6本 ▶︎ナツメグ  5本

   ▶︎アボカド 5本 ▶︎シナモン  5本

   ▶︎コーヒー 6本 ▶︎ナツメグ  5本

   ▶︎ナツメヤシ    7本

   ▶︎ブルーベリー   5本

   ▶︎サトウカエデ   5本

   ▶︎グレープフルーツ 5本

   

   ▶︎防風林(ポプラ)

      第一陣:130本(完成)

      第二陣:140本(完成)

      第三陣:180本(完成)


   ▶︎生垣(セイヨウヒイラギ)90本

   ▶︎労働力 椚木隊:30


⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘ ⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘

 いつも読んでいただきありがとうございます。

 少しづつですが修正を入れています。

 今後ともよろしくお願いします。

 この作品を少しでも気に入ってくれましたら、

      ☆☆☆→★★★

 にしていただけると励みになります。

 また、♡、フォローもよろしくです。

             同瀬馬野抱枕

⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘ ⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る