第36話 部外者が来たようです。


おはようございます。

ルーチンから外れることがあると、その日1日がムズムズしてしまう僕は元王子ことユーラです。


オアシス生活編100日目

記念するべき日です。


この100日間……今考えるとあっという間でした。


そんな記念するべき日に………部外者が来ました。

しかも……おっさん達だけです。

『防風林』の第三陣も完成し、フクロウ族の皆さんの家も次々と完成していて、順調としか言いようがない中での出来事。

はっきり言って億劫です。

イラッとしています。


目が覚めると、テントの前に【椚木隊】の1人が。

よく渡ってきたねって……今までにない事に戸惑いつつ、桜花さん経由で話を聞くと……『防風林』の外に人が来ているとか。


う〜ん。中に入れたくない。

だって……おじさん達だし……。


とりあえず、お茶のセットをマジックバックに入れて『防風林』の外へ。

【椚木隊】14人に『防風林』の中で待機してもらう。


えっと……ガマガエルと狐と山賊で15人。

ますます関わりたくない……っと言いつつも、お互い大人なのできちんと挨拶をする。


・ガマガエル ▶︎ 商会長

・狐     ▶︎会計長

・山賊    ▶︎人夫と冒険者


だって。

とりあえず、テーブルを出してお茶の準備をする。


……。

………。

…………。


とりあえず、お茶を楽しんでもらった後、話が始まった。


ふむふむ。取引がしたい。 

ガマガエル達はガーラン王国王家御用達の商人。

大金が稼げる。

なるほどなるほど………。


はい。ごめんなさい。

ミミリーさんと独占契約をしたので、ミミリーさんが居ないと話は進められません。

お帰りはあちらです。


そそくさとお茶セットとテーブルをマジックバックにしまう。


失礼!?

知らんがな。

アポもなくここに来たのはそちらでしょうに。


私を誰だと思ってる?かって?

だから、知らんがな。

ミミリーさんを通せよ。


狐が頷くと……


〝〝〝〝シャキン!!〟〟〟〟


何人かの冒険者が剣を抜く。

感じ的に人夫8人、冒険者5人ね………。

あぁ……やっちゃう系ですか……。


スタコラサッサっと『防風林』の中へ逃げる。

追いかけてくる冒険者達。


大丈夫ですか? って知らないか……。

周りに14体の【椚木隊】と100本超えるポプラさん達……トレントさん達に囲まれていることを………。


『防風林』の内側へ出るまで、走るのをやめて振り返る。

冒険者達も距離を空けて立ち止まり、剣を向けてくる。


僕は……ハァーっとため息を吐き……



「椚木さん、ポプラさん。懲らしめてやりなさい!」


〝ドゴーン!!〟

〝ドガーン!!〟


「「ぎゃぁーーーー!!」」

「ママァーーーー!!」



何もできず……いや、悲鳴だけはあげれてる冒険者達が宙を舞う。

うん……一方的な蹂躙。

30秒で方がついた。


はい……もういいよ。ありがとう。


さて、もう一度『防風林』から出て、ガマガエルのところへ向かう。

冒険者の皆さんは、一応拘束しておいてもらった。


抱き合ってガクガク震えるガマガエルと狐。

人夫さんの数人は腰を抜かしているようだ。


あぁ……悲鳴聞こえてたのね。

お帰りはあちらです。

満面の笑みで教えてあげる。


もう冒険者はいない。帰るのも大変だね……頑張って。


脱兎の如く去っていくガマガエルに手を振って見送る。

だって僕は大人だから……。


ガマガエル達が見えなくなると一気に疲れが出てくる。


あぁ……今日、オアシス開拓100日目なのに……記念なのに………。

すっかり、心がやさぐれてしまった……。

〝植林〟だけして、ふて寝しよ。


僕は早々に〝植林〟をすますと、テントへと戻るのだった。


ちなみに冒険者達は殺してないよ。



《備考》

オアシス生活100日目

・『忘れられたオアシス』住人

   ▶︎ユーラ

   ▶︎フクロウ族 9人

   ▶︎冒険者(怪我人) 5人


・植林の内訳

  合計植林 500本(500/640)

   ▶︎桜 1本    ▶︎りんご 5本

   ▶︎梨 5本    ▶︎カカオ 5本

   ▶︎桃 5本    ▶︎茶の木 5本

   ▶︎山椒 5本   ▶︎オリーブ 5 本

   ▶︎アボカド 5本 ▶︎シナモン 5本

   ▶︎コーヒー 5本 ▶︎ナツメグ 5本

   ▶︎クローブ 5本 ▶︎ナツメヤシ 7本

   

   ▶︎防風林(ポプラ)

      第一陣:120本(完成)

      第二陣:130本(完成)

      第三陣:168本


   ▶︎労働力 椚木隊:14


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