第34話 ミミリーさんが帰るのです。


おはようございます。

来る者拒まず、去る者追わず……それが王道。

そう思っている僕は……もう、一般人元王子のユーラです。


オアシス生活80日目。

記念のお祝い……なんて出来るか!!


束の間の休日? 2人の時間?

知るかボケ! ふざけるな!!

毎日毎日イチャコライチャコラしやがって!


ほら見ろ!

桜花さんが不憫に思って毎日頭を撫でてくれるぞ!!

僕に優しいのは桜花さんだけだ!

僕は桜花さんの幹に泣きながら抱きつく。


ミミリーさんが来て6日目。

やっと帰ってくれるそうです。


僕は一所懸命、フクロウ族の皆さんとトレントさんのために〝植林〟と〝剪定〟。



「なんか……すみません」



って、フクロウ族の人にも言われたぞ!!

気を使わせてるぞ!

わかってるのかそこの2人。

冷やかしているんじゃ無い! デレデレするな!


それはさておき。

唯一の救いは突撃兵チャージダッグの卵が手に入ったことだ。

朝イチで入手した突撃兵チャージダッグの卵で目玉焼き。

島で桜花さんと食事。

ほんと……僕は桜花さんだけでいいや……グスン。


さて、ミミリーさん達商隊が出発です。

来る時は16人でしたが帰りは7人。

しかし、ラククは13頭増えてます。


当初、全部引き渡す予定だったが、運搬と農作業用に必要だろうと指摘され4頭だけ残すことになった。


………でね。 

………色々とあったのですよ………残留組選抜の……闘いが………。


もう言葉がないくらいの壮絶な闘い………ラククって、前世でいうラクダだよ。

なんで二本足で立ち上がり殴り合うかな。

あまりの凄さに、しまいには商隊みんなで賭けが始まる始末。


何気にガンラがそう取りしてたし……。


その闘いの中にボロック君とケロンちゃんが入っていたのには、流石のミミリーさんも呆れていた。


そんな騒動がありつつ、無事に出立したミミリー商隊。

寂しくはあるが、新しい仲間が増えたので頑張っていくしかありません。

とりあえず住まいだけはと、〝剪定〟した枝を薪にはせずにフクロウ族に渡す。

器用に組んで家を作っていくのには感心した。


そんな僕の家はというと、最初のテントの上に中型のテントを張り、さらにその上に大型のテントを張って家みたいにした。

前世の記憶的に言うと、モンゴルのゲルっぽくした。

これで砂嵐で飛んでくる砂(殆どが防風林が防いでくれている。)を完全に防げるだろう。


こうして、僕しか居なかった最果ての寂しいオアシスは、新しい住人を迎えて少しずつだが賑やかさを増していくのだった。



《備考》

・ラクク

▶︎砂漠地帯に住む四足歩行の動物。全長4m、全高2m前後まで成長する動物。気性が穏やか。帰巣本能がある為、砂漠地帯の移動につかわれる。背中には瘤があり、一つと二つの種類がいる。瘤に水を溜め込むため、砂漠の中一週間は水を飲まなくても平気。近年、美味しい物に目がないらしく、食べ物のためなら果敢に闘うと言う目撃例が発生した。


オアシス生活78日目

・『忘れられたオアシス』住人

   ▶︎ユーラ

   ▶︎フクロウ族 9人


・植林の内訳

  合計植林 360本(360/640)

   ▶︎桜 1本    ▶︎りんご 5本

   ▶︎梨 5本    ▶︎カカオ 5本

   ▶︎桃 5本    ▶︎茶の木 5本

   ▶︎山椒 5本   ▶︎オリーブ 5 本

   ▶︎アボカド 5本 ▶︎シナモン 5本

   ▶︎コーヒー 5本 ▶︎ナツメグ 5本

   ▶︎クローブ 5本 ▶︎ナツメヤシ 7本

   

   ▶︎防風林(ポプラ)

      第一陣:120本(完成)

      第二陣:130本(完成)

      第三陣:28本


   ▶︎労働力 椚木隊:14本


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             同瀬馬野抱枕

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