第30話 桜花さんが開花したのです。
大人の階段の〜ぼる♫ 僕まだ〜二日酔いさ〜♫
頭痛は誰かがきっと〜♫ 治してくれると信じてるね〜♫
二日酔いだったといつの日か〜♫ 後悔が〜くるのさ〜♫
おはようございます。
頭が割れそうな僕は……元王子ことユーラです。
オアシス生活76日目
宴会楽しかったですが、今後はお酒を抑えます。
なんとか、痛む身体を起こしていると……なにやら外が騒がしいです。
また、凶賊か
対岸では商隊の皆さんが騒いでいた。
まぁ、なんとなく分かりました。
僕はゆっくりと振り向いて桜花さんを見る。
うん……なんて言うかね……他に例えられない程の美しさ。
さすが御神体。
そう。桜花さんが満開だったのです。
舟を使って対岸へ。
ミミリーさんとガンラさんが詰め寄ってくる。
あれは何かって?
あれは僕の大好きな木……僕の神様ですよ。
やっぱり、自然に涙が出てくるよね。
っと、答えたら変な顔された(笑)
だから、この後さくらんぼができますよ。
って言ったら、二人がよくわからない小躍りを始めた。
あえて無視させてもらったのは言うまでもない。
▼▼▼
いい大人の皆さんは全員が二日酔い。
少し静かめに朝食をいただいた後、昨日召喚したナツメヤシの木を植える。
「植えるの遅くなってごめんね」
っと、優しく撫でておく。
さて、二日酔いの人も多いから、今日は1日休んでもらうことにした。
各々、このオアシスでのんびりするそうだ。
皆さんが食べる用の果物を渡しておく。
すっごい喜んでくれた。
一応、商品だから直接捥ぐのは控えていたそうだ。
僕も早々に島に戻って、レベルアップの確認を行うことにした。
せ〜の〜
「ステータス!!」
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名前:ユーラ(ケビン)
年齢:12歳
種族:人間
MP :400/400
状態:健康、オアシスの覇者
スキル:植林 Lv.7
▶︎ 一日にレベルと同じ数の木を植えられる。
▶︎ 樹木の鑑定が行える。 Lv.2
▶︎成長速度 Lv.2 x1.8倍
▶︎発現する苗木の〝トレント〟化の設定。
▶︎召喚した樹木のトレント化の設定。
▶︎水魔法 Lv.2 ウォータースプラッシュ
▶︎木で囲うことで緑化力の増加 Lv.2 x2.0
★緑化力内にて生物の初飼育特典
▶︎剪定により木々の病気を防ぎ成長を促す。
▶︎桜花を通しての木々(トレント)の一括管理
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〝植林〟スキルがLv.7になりました。
新規能力に能力のレベルアップ……色々と期待できそうです。
まずはレベルアップした能力。
〝成長速度 Lv.2 x1.8倍〟
成長速度が〝x1.5倍〟から、〝x1.8倍〟になった。
またまた成長速度が早まるのが嬉しい。
〝緑化力〟と合わせると……もう、20〜30倍くらい早いかも……うん。ある意味チートだ。
さて,次は〝剪定により木々の病気を防ぎ成長を促す。〟
剪定は知っている。
無駄な枝を枝切りとかして、花や実がよくつくようにしたり、病気の予防、木々の成長を促すことだ。
だが、僕が喜んでいるのは別のところにある。
それは薪の入手だ。
今までは、可哀想で枝が切れなかった。
なので、火の燃料は落ちた枝か落ち葉だった。
これからは、剪定で切り落とした枝を薪にできる。
安定した燃料を手に入れられるのだ。
これはだいぶと嬉しい。
とりあえず、テントの中で小躍りしておく。
そして、最後。
〝桜花を通しての木々(トレント)の一括管理〟
これは……完全にチートだった。
色々確認して分かったのは、いつもの挨拶のように桜花さんの幹に触ってお願いすると大体のことが把握して実行することができたのだ。
簡単に言うと、桜花さんに触り
「【椚木隊】、今日の開墾は西地区のここからここまで」
って、念じるだけで動いてくれる。
そう、現場に行かなくても指示できてしまうのだ。
僕の中では、既にやばい能力。
ってか……桜花さん。
色々な意味で開花しすぎ……。
解明しないといけないところは、ミミリーさんが帰った後で追々やっていこうと心の中で思うのだった。
能力の把握だけで1日が潰れた。
今日は宴会は無し。
今日の分の〝植林〟を行い、各々休むのであった。
《備考》
・植林の内訳
オアシス生活76日目
合計植林 332本(332/640)
▶︎桜 1本 ▶︎りんご 5本
▶︎梨 5本 ▶︎カカオ 5本
▶︎桃 5本 ▶︎茶の木 5本
▶︎山椒 5本 ▶︎オリーブ 5 本
▶︎アボカド 5本 ▶︎シナモン 5本
▶︎コーヒー 5本 ▶︎ナツメグ 5本
▶︎クローブ 5本 ▶︎ナツメヤシ 7本
▶︎防風林 第一陣:120本(完成)
第二陣:130本(完成)
▶︎労働力 椚木隊:14本
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いつも読んでいただきありがとうございます。
応援、フォロー、ありがとうございます。
【☆☆☆】の評価の方もよろしくお願いします。
同瀬馬野抱枕
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