第29話 宴なのです。


皆さんこんばんは。

国民の見本になるのが、王家の者の勤めであると自論を持つ僕は元王子のユーラです。


12歳って神様からスキルを授かるだけで、成人ではないんだよね………。

この世界で成人は15歳。だから、お酒は15歳から………だから進められても飲まないよ。

そう言ったら、



「ここ他国にゃ。この国は12歳から飲酒OKにゃ」



と言われました。

なんでも、お酒に関するスキルがあるそうで、飲酒の許可を15歳にするとそのスキル持ちの方々が3年間飯にありつけれない……と正論を言われてしまいました。


っと言うわけで、改めて………



「かんぱーい!!」


「「「「かんぱーい!!!」」」」



グビグビグビ……プハー! うまい!

どれくらい久しぶりのアルコールだろう……って前世、成人していたみたいだ。


あぁ、ワイン美味しい………。

だんだん、いい気分になってきた♫

いい気分の中、ある事を思い出す。



「そういえば、今日の分の〝植林〟してなかった……ひっく……」



僕の言葉に食いついたのはガンラさん。



「なら、ナツメヤシをお願いします。私あれ好きなんですよ!!」


「うぇ!?」



やばっ……露骨に嫌な顔をしてしまった。

酔っているせいだな。うん。そう言うことにしておこう。

ってか、なんで男の言うこと聞かんとあかんのよ。



「お願いしますよ〜」



縋り付いてくるガンラさん。

そんな僕たちを見てミミリーさんが口を挟んでくる。



「私も……ナツメヤシ……好きn………」


「スキル〝植林〟」x6



速攻でナツメヤシの苗木6本を召喚しました。

美女のお願いなら仕方がない。


それと同時に頭にファンファーレがなる。

レベルアップしたみたいだ。


頭上を見ている僕を不審に思ったのか……ミミリーさんが、



「どうかしましたかにゃ?」


「〝植林〟スキルのレベルが上がったみたい」


……。

………。

…………。


「「「「「「「レベルアップ!! ウェーイ!!」」」」」」」



何故かそこから、レベルアップのお祝いが始まる。

ミミリーさんについてきた商隊の方々………ノリ良すぎ(笑)

なんやかんやで盃にお酒が注がれていく。


よく見たら、それって今回交換したお酒だよね……。

勝手に封開けてるよね?

いいけど……料理に使おうと思っただけだから。

結構な量が来てびっくりしてたから……。


レベルアップによる新能力も、今召喚した苗木も放り出して今晩は飲みまくる。


そうそう忘れるところだった………ナツメヤシをもう一本。


「スキル〝植林〟!!」



《備考》

・植林の内訳

 オアシス生活75日目(夜)

  合計植林 325本(325/640)

   ▶︎桜 1本    ▶︎りんご 5本

   ▶︎梨 5本    ▶︎カカオ 5本

   ▶︎桃 5本    ▶︎茶の木 5本

   ▶︎山椒 5本   ▶︎オリーブ 5 本

   ▶︎アボカド 4本 ▶︎シナモン 4本

   ▶︎コーヒー 4本 ▶︎ナツメグ 4本

   ▶︎クローブ 4本 ▶︎ナツメヤシ 7本

   

   ▶︎防風林 第一陣:120本(完成)

        第二陣:130本(完成)


   ▶︎労働力 椚木隊:12本


⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘

異世界ファンタジー週間 52位をいただきました。

皆様のおかげで楽しく書かせていただいています。

ありがとうございます。

今後も頑張って行きますので、【★★★】、応援、

フォローのほどよろしくお願いします。

            2022.6.26 同瀬馬野抱枕

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