第27話 ミミリーさんが再来なのです。


スーハースーハー。

落ち着け。落ち着くんだ僕。


お、おおおお、おはようございます。

ミ、ミ、ミ、ミミリーさんが、く、来るので緊張中のぼ、僕は、ユ、ユ、ユ、ユーラです。


オアシス生活75日目

桜花さんも無事に蕾を付け、明日あたりには満開になると思います。


本当に不思議というか凄いというか、トレントさん達、好きな時に花を咲かせ実らせることができるのです。

実際、りんごと梨のトレントさんが次から次へと実っている。

他のトレントさん達もだけど………。


そう考えると、桜花さんが特別なのかな?

多分、できるんだろうけど……葉がついたままで開花して実られても趣がない感じがする。

きっとそんな僕の気持ちを汲んで、落葉させてくれているのだろう。



「おはよう。桜花さん。今日も一日よろしくね」



そっと幹を撫でる。

嬉しそうに枝を震わせる桜花さん。

昨日、〝御神体〟だと気づいて敬語を使ったら……プリプリと怒り出した……ように見えたのでタメ口で。


▼▼▼


まだ、ミミリーさんが来る気配がないので今日の作業に移る。

泉を泳ぎ渡ると12人の【椚木隊】。

残りの6人も動けるようになった……3日で。

いいことなんだが、早すぎて正直ビビる。


さておき、僕を含めた13人で作物の採取。

十七匹のラククにつまみ食いをさせながらの作業。


昼が過ぎた頃、『防風林』の一角が騒がしくなる。

一部のポプラさん達が脇によけ道を作ったようだ。

そんなポプラ並木を通って、ミミリーさんがやってきたのだ。


それにしても……ミミリーさんが来て、僕に聞かずに道を開いてくれる。

ポプラさん達にとって、ミミリーさんは既に〝友達〟枠なのね……。


とにかく22日ぶりの再会である。


あちらも僕に気づいたようだ。

ラククの上でチャームポイントのケモ耳をピコピコさせながら、目一杯腕を腕を振ってくる。


ちょっと恥ずかしいけど、それに応えるように僕も手を振りながらミミリーさんを歓迎するべく近づく。


っと、そこで気づく。

ミミリーさんの可愛さばっかりに目が行っていたが……後ろに人が大勢いる!!

僕はその場で立ち止まるが、ミミリーさん達はお構いなく近づいてくる。


「久しぶりにゃん。ユーラにゃん。…………どうしたにゃん?」


いや……人多すぎ………やばい緊張してきた。

なんでそんなんに人……おじさん達がいるんだ!

全部で16人……突然のことに、〝ビキッ!〟と身体が固まってしまう。


そんな事気にせずミミリーさんが声をかけてくるが、僕は白目を剥いて気を失うことしかできなかったのだった。




《備考》

・植林の内訳

 オアシス生活75日目(朝)

  合計植林 318本(318/320)

   ▶︎桜 1本 ▶︎りんご 5本

   ▶︎梨 5本 ▶︎カカオ 5本

   ▶︎桃 5本 ▶︎茶の木 5本

   ▶︎山椒 5本

   ▶︎オリーブ 5本

   ▶︎アボカド 4本

   ▶︎シナモン 4本

   ▶︎コーヒー 4本

   ▶︎ナツメグ 4本

   ▶︎クローブ 4本

   

   ▶︎防風林 第一陣:120本(完成)

        第二陣:130本(完成)


   ▶︎労働力 椚木隊:12本


⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘

異世界ファンタジー週間 58位をいただきました。

皆様に育ててもらっています。ありがとうございます。

今後も頑張って行きますので、【★★★】、応援、

フォローのほどよろしくお願いします。

            2022.6.25 同瀬馬野抱枕

⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る