第25話 トレントさんの本気を見たのです。


おはようございます。

王城では使用人を侍らせていた王子でしたが、今はトレントを侍らせている元王子ことユーラです。


オアシス生活73日目。

明後日には、ミミリーさんが到着する予定です。


あぁ、早く会いたい……ピコピコ動くケモ耳を撫でくり回したい!!

グフュフュフュフュ……ゲフンゲフン。

はい。君たち! そんな目で見ない!!


〝Gugyagyagyagyagya!!!〟


空から、気持ち悪い鳴き声が聞こえてくる。

いい気分が台無しです。

そんな声の主は校長シャイニングバルチャー

毎日毎日、頭の上からギャーギャー煩いのです。


今まで以上に増えた感じがする。

僕は餌じゃないよ。

健康だし、死ぬ予定もない。

お前らの餌にはならないぞ!


さてさて、今日も今日とて作物の収穫です。

お手伝いは椚木のトレント、通称【椚木隊】の皆さんです。

今では6本? 人? 体にしときます。

6体になって、作業効率が上がっています。残り6体は育て中。



「では、作業を始めます。みなさんよろしくお願いします」



そう言って頭を下げた瞬間………


〝Gugyagyagyagyagya!!!〟


と鳴き声が接近。

慌てて頭を上げると、校長シャイニングバルチャーが僕めがけて突っ込んできました。


武器も何も持っていない僕。


うん………これ死んだわ………。


あぁ、ここに辿り着いた後、色々と楽しかったな……っと、走馬灯が頭をよぎる。

来世ではもっと女の子とイチャイチャしたい。


校長シャイニングバルチャーが目前に迫る。

足、鋭すぎない?


〝Gugyagyagyagyagya!!!〟


〝ドゴン!〟

〝ベチン!!〟

〝ベチャ!ベチャ!!〟


赤い汁が飛んできて僕を染める。


……。

………。

…………はい?


慌てて全身を弄るまさぐるが怪我は無いようだ。

頭の中がパニックだ。 状況を整理しよう。


走馬灯の中で、来世で女の子とイチャイチャしてたら、校長シャイニングバルチャーが目前に来て………【椚木隊】の一人が木の腕を伸ばして叩いた。

飛んできた虫を落とすかのように……。

ベッチャっと、校長シャイニングバルチャーは地面と激突して即死。

血が飛び散って僕は真っ赤…………。


うん。トレントさんの本気を初めて見た。


強いことは知ってたけど……ここまでとは……。

あぁ〜、これは……間違ってもトレントさんを怒らせてはいけない……。


そう僕は決心したのだった。



《備考》

・植林の内訳

 オアシス生活73日目

  合計植林 312本(312/320)

   ▶︎桜 1本 ▶︎りんご 4本

   ▶︎梨 4本 ▶︎カカオ 4本

   ▶︎桃 4本 ▶︎茶の木 5本

   ▶︎山椒 4本

   ▶︎オリーブ 4本

   ▶︎アボカド 4本

   ▶︎シナモン 4本

   ▶︎コーヒー 4本

   ▶︎ナツメグ 4本

   ▶︎クローブ 4本

   

   ▶︎防風林 第一陣:120本(完成)

        第二陣:130本(完成)


   ▶︎労働力 椚木隊:12本


⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘

異世界ファンタジー週間 63位をいただきました。

凄く嬉しいです。本当にありがとうございます。

今後も頑張って行きますので、【★★★】、応援、

フォローのほどよろしくお願いします。

           2022.6.24 同瀬馬野抱枕

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