第20話 凶賊が来たのです。(表)
おはようございます。
もしかしたら、うちのトレント君達のことを一番知らないのが僕なのかもしれません。
どうも……生まれた時は王子だったはずのユーラです。
オアシス生活69日目
再びの一人生活にも慣れてきました。
沢山の木を植えた為、泉周辺が窮屈になってしまった。
そこで、ポプラの皆さんに少し外側へ広がってもらいました。
約180体のトレントの大移動。
〝ドシン! ドシン!〟とかではなく、〝ドッドッドッドッドッド!!!〟ってな感じ。
数メートルの移動なのに「地震か!!」って位の揺れでした。
その後、広がったせいで隙間ができた『防風林』を直しつつ、他の木々の〝植林〟を実施。
植林の内訳は以下の通り。
合計植林 288本
▶︎桜 1本 ▶︎りんご 4本
▶︎梨 4本 ▶︎カカオ 3本
▶︎桃 3本 ▶︎山椒 3本
▶︎オリーブ 3本
▶︎アボカド 3本
▶︎シナモン 3本
▶︎コーヒー 3本
▶︎ナツメグ 3本
▶︎クローブ 3本
▶︎茶の木 2本
▶︎防風林 第一陣:120本(完成)
第二陣:130本(完成)
そんな中、今日はいつもと違い薄暗い中目を覚ましました。
あれ曇り? 砂嵐? と思いテントを出ると…………。
「なんじゃこりゃ!!」
思わず叫んでしまう。
テントが……と言うより、島が何かで覆われていました。
そっと触ってみる……木だね。これ。
そっと振り返って桜花さんを見ると、「褒めて褒めて」って言っているのか〝カサカサ〟と枝葉を揺らす。
とりあえず、桜花さんのところへ行き幹を撫でてあげる。
しばらく撫でてあげると、囲いの一部が消える。
そこから外を眺めると、梨のトレントさんが土から出て、手(らしき物)を振っている。
………とりあえずいくしか無いよね……。
ざば〜ん!!!
っと、泉に飛び込み梨さんの所へ向かった。
「おはよう」
僕が言うと、梨のトレントさんが少し頭を下げる。
なんか可愛い。
僕も慌てて頭を下げる。
そう思っていると、梨のトレントさんが歩きだす。
どこに行くんだろうって、見守っていると手を振って来るようにと催促される。
仕方がないのでついて行く……。
………。
…………。
……………。
………なにこれ…………。
木の根っこに捕らえられたおっさんが十数人。
周囲に散乱した武器と防具。
………何こいつら?………えっ! 敵?
……賊かなんかなの………?
梨のトレントさんへ視線を向けると、何故か胸を張っている。
心なしか、ポプラのトレントさん達も胸を張っているようだ。
敵意があったのか……捕らえてくれたのね……。
でもね……僕にどうしろっていうんだ…………(汗)
⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘ ⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘
この作品を少しでも気に入ってくれましたら、
☆☆☆→★★★
にしていただけると励みになります。
また、♡、フォローもよろしくです。
同瀬馬野抱枕
⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘ ⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます