第18話 襲われてしまったのです。
おはようございます。
夜になり、美女との2人の空間に耐えかねて……速攻で島に戻ったエセ紳士こと、僕は元王子のユーラです。
オアシス生活53日目
清々しい朝を迎えテントを出た僕は、
「おはよう。桜花。今日もよろしくね」
桜花さんの幹を触り挨拶とお祈りをする。
桜花はいつもと同じく、右手を上げて応えてくれるのだった。
ざぶ〜ん
っと、いつも通り泉に飛び込み、ついでに水浴びを済ませる。
うん。さっぱり。
反対岸に到着すると、ミミリーさんが駆け寄ってきて抱きついてきた。
びしょびしょに濡れた僕などお構いなしに……。
うひょぉ〜柔らかいし、いいにお………ゲフンゲフン。
ボロック君とケロンちゃん、そんな目で見ないで………。
僕に春が来た! と心の中で小躍りしていると、ミミリーさんは身体をガクブル震わせながら目をウルウルさせて見上げてきた。
よく見ると少しやつれ、目の下に隈ができていた。
ボロック君とケロンちゃんも少しお疲れの感じがする。
まぁでも、そんな感じのミミリーさんも申し訳ないけど……うん。かわいい……。
「怖かったのにゃ……死ぬかと思ったのにゃ………」
どうやら、僕に惚れたのではなかったようだ。
ミミリーさんが指差す方向を見ると、
僕と別れた後、ミミリーさん達は就寝の為にすぐにキャンプを張ろうとしたのだが、その際
前から思っていたんだが……魔物に鳥目って無いんだよね……。
平気で夜中でも飛んでいやがる。
慌てたミミリーさん達は近くの梨の木の下に避難するも、
ミミリーさん達は絶体絶命、命の終わりを覚悟をしたその時、梨の木が片手でペシっと
それはそれは鬱陶しく飛ぶ蝿を叩き落とすかの如く、軽々と見事にやってのけたそうだ。
しかし、
ごめんね。僕はそんなことが起こっていることすら知らずに寝ていたよ。
とりあえず、
まぁ、味の保証はしないけど………。
《備考》
・植林の内訳
オアシス生活53日目(朝)
合計植林 192本(192/320)
▶︎桜 1本 ▶︎りんご 4本
▶︎梨 4本 ▶︎オリーブ 3本
▶︎アボカド 3本
▶︎防風林 第一陣:82本(完成)
第二陣:95本(完成)
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同瀬馬野抱枕
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