第17話 美女がお泊まりするのです。


呆けているミミリーさんの肩をガクブルしたら……正気に戻ってくれた。

ボロック君とケロンちゃんを引いて、……ポプラ並木を……並木を……並木か?


たった十数メートルを進み、オアシスへ入る。

趣も何もない……う〜ん。今後、人が来るなら立派な並木道にした方がいいか?


あれ? 趣って……日本人、前世の自分の感性か? っと思いつつも並木道を作る事を心の中で決定する。


二人と二匹。

無事に泉の側に到着。

二匹に梨、りんご、アボカドをあげる。



〝ガツガツガツガツ!!〟

〝ムシャシャムシャムシャ!!〟



と、凄い勢いで食べてくれる。

味わって……なくねぇ?

うん? 味わってる? もっと出せ?


これでいい…………



「だめにゃ! これ以上は駄目にゃん!!」



運べるものが鍋しかなかったので、鍋に一杯の梨、りんご、アボカドを持ってきたんだけど……ミミリーさんからストップが入った。


何故? ダメ?



「もう駄目にゃ! これ以上は駄目にゃ!!」



よくわからないけど…………ダメだそうです。

なになに?

普段から草ばかり食べさせているのに、贅沢なものを食わせるな?


はい……すみませんでした……。


今にも泣きそうな二匹を前に、梨、りんごとアボカドをしまう。

心苦しいが仕方がない。


そんなこんなしているうちに夕方になった。


………あれ?

そういえば……ミミリーさん、今晩はどうするつもりなのだろう?



「ここに泊まるにゃ!」



かわいい笑顔で言われてしまった……。

いやいや無理無理、それこそ駄目駄目!!


二ヶ月以上、誰とも接していなかった僕と同じ空間?

グフ! 想像だけで……吐血するよ。

青少年の○欲舐めるなよ……!!



「だめにゃ?」



上目遣いは反則だ……駄目とはいえません。

好きなだけ泊まっていってください。


ミミリーさんが宿泊準備をしている間に、今日の分の〝植林〟を行うことにした。


う〜ん。

とりあえずは果物増やすか……。


〝植林〟スキルで苗を出す。

梨2本、りんご2本とアボカド、オリーブを一株づつ。


〝植林〟スキルを見たミミリーさん………またお目目がどっかに飛んでいってた……(笑)




《備考》

・植林の内訳

 オアシス生活52日目(夜)

  合計植林 192本(192/320)

   ▶︎桜 1本  ▶︎りんご 4本

   ▶︎梨 4本  ▶︎オリーブ 3本

   ▶︎アボカド 3本

   ▶︎防風林 第一陣:82本(完成)

        第二陣:95本(完成)



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6,000PVを超えました。本当にありがとうございます。

異世界ファンタジー週間 196位をいただきました。

ありがとうございます。

今後とも、応援、フォロー、【☆☆☆】の評価の方も

よろしくお願いします。

            2022.6.20 同瀬馬野抱枕

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