第14話 人が来たのです。


おはようございます。

レベルが一つ上がり小躍りをしすぎて全身筋肉痛になった元王子ことユーラです。


オアシス生活52日目

食事のメインが果物ということもあってか、すっきりボディになっています。


途中で〝植林〟スキルがLv.6になりました。

お陰で、昨日『防風林』第二陣が完成。

ますます、砂嵐に負けないオアシスになりました。


ステーテスは下記のようになりました。


せ〜の〜!



「ステータス! はい! ドン!」



▼△▼△▼△▼△▼△▼△ ▼△▼△▼△▼△▼△▼△ ▼△▼△▼△

名前:ユーラ(ケビン)

年齢:12歳

種族:人間

MP :300/300

状態:健康、オアシスの覇者

スキル:植林 Lv.6

    ▶︎ 一日にレベルと同じ数の木を植えられる。

    ▶︎ 樹木の鑑定が行える。 Lv.2

    ▶︎成長速度 Lv.1  x1.5倍

    ▶︎発現する苗木の〝トレント〟化の設定。

      ▶︎召喚した樹木のトレント化の設定。

    ▶︎水魔法 Lv.2 ウォータースプラッシュ

    ▶︎木で囲うことで緑化力の増加 Lv.1 x1.5

▼△▼△▼△▼△▼△▼△ ▼△▼△▼△▼△▼△▼△ ▼△▼△▼△



水魔法のレベルアップとMPの増加で、水がないところでもスプラッシュできるようになった。

もう、見事に人間スプリンクラーです。

水やりが楽で良いんだけど。


そして、新スキル。


〝木で囲うことで緑化力の増加 Lv.1 x1.5〟


………まだ詳しくは理解できていないけど、木で囲った土地の緑化力が上がるみたい。

実際、『防風林』で囲われたこのオアシス。

一面に草花が咲き、砂漠とは思えないくらい涼しくなりました。

泉の水も……多少増えたのか、泉が大きくなった気がする。

これが〝緑化力の増加 x1.5 〟の力なんだろう。


りんごと新しくアボカドを増やしました。

栄養価が高いものを選びました。

お陰で食事が充実。


という具合に現状確認を済まして、テントを出て桜花さんへいつもの挨拶とお祈り。


するとどこからともなく人の声。

周りを見ると、反対岸でピョンピョン跳ねながら手を振る人が……。


どうしよう。

追放から二ヶ月過ぎ。

久しぶりの人に……声をうまく出せない。


とりあえず、会ってみるか……。


〝ざぶ〜ん!!!〟


と泉にダイブして反対岸へ。

その行動を見て、その人は目を見開き驚いている。

仕方ないじゃん。

それしか渡る方法がないんだから。


そして、久しぶりに人とご対面。

よく見ると、胸がある……女性……少女みたいだ。

しかも、頭から生えた耳がピコピコ動く!


な、なんだと………ケモ耳ではないか!!!


ケモ耳来たーーーーーーーーーーー!!!


歓喜の雄叫びをあげそうになった僕は、咄嗟に彼女へ背を向け小さくガッツポーズする。

そんな僕に、女性は話しかけてくる。



「どうかしたかにゃ?」



見た目が可愛いだけではなく、声音もかわいいだと………!!!

しかも語尾が〝にゃ〟!?

最高すぎる……神は僕を殺しにきているのか………。


スーハースーハー。

落ち着け僕。

落ち着け。

第一印象が大事なんだ。


僕は体を彼女の方へ向き直す。

お相手は少し引いてるけど……なぜだ?

そ、そんなことどうでもいい。



「ど、どどど、どうも、ユ、ユーラです」



久しぶりの人との会話に吃ってしまう。

は、はずかし………。



「これはこれはご丁寧に、ありがとうございますにゃ。私は商人のミミリーにゃ。よろしくにゃ」



そう言って、ミミリーさんが頭を下げる。

あぁ、ケモ耳がピコピコ動いてかわいい。

ケモ耳触りたい……無意識に伸びる手を無理くり押さえ込みながら、僕は笑顔で応える。



「こ、ここ、こちらこそ、よ、よよよ、よろしくです」



やっぱり吃ってしまう………恥ずかしい!!





《備考》

・植林の内訳

 オアシス生活52日目(朝)

  合計植林 186本

   ▶︎桜 1本  ▶︎りんご 2本

   ▶︎梨 2本  ▶︎オリーブ 2本

   ▶︎アボカド 2本

   ▶︎防風林 第一陣:82本(完成)

        第二陣:95本(完成)


⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘ ⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘

 この作品を少しでも気に入ってくれましたら、

      ☆☆☆→★★★

 にしていただけると励みになります。

 また、♡、フォローもよろしくです。


             同瀬馬野抱枕

⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘ ⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘⌘

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る