第10話 レベルアップです。


おはようございます。

オアシス生活10日目。

防風林作りと言う天職を得た元王子ことユーラです。



「桜花さんおはようございます」



桜花さんの幹に手を当て日課の挨拶。

からの……


〝ざぶ〜ん!!!〟


泉へダイブ。

水浴びをしつつ、反対岸まで泳いで渡る。

梨の木まで辿り着くと朝ごはんの為、梨の実を二ついただく。

梨の木は四日目には実が成り、今となっては毎日豊作なのである。

さくらんぼと梨。

僕の生活も少しは向上してきている。



「毎日ありがとう」



そんな梨の木へお礼を言うと、梨の木が右手を上げて応えてくれる。

そう、彼?彼女? も他と違えずトレントなのだ。


そして、今日も今日とて『防風林』作り。

早速ポプラの木をスキルで召喚。



「スキル〝植林〟!!」



いつも通り、50cm位の苗木が手元に現れる。


と思ったら、頭の中でファンファーレ。

何だと思ってステータスウィンドウを開いてみる。


せ〜の〜



「ステータス!」


〝ブン!!〟


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名前:ユーラ(ケビン)

年齢:12歳

種族:人間

状態:健康、オアシスの主

スキル:植林 Lv.2

    ▶︎ 一日にレベルと同じ数の木を植えられる。

    ▶︎ 樹木の鑑定が行える。 Lv.1

▼△▼△▼△▼△▼△▼△ ▼△▼△▼△▼△▼△▼△ ▼△▼△▼△



おぉ!! スキルレベルが上がってる!


〝植林 〟スキルがLv.2になり、〝一日にレベルと同じ数の木を植えられる。〟と言うことは……………!!


一日で二本植えられるんだ!!

思わず小躍りをしてしまう!!


これで『防風林』作りが捗るってものよ。


それから新しいスキル〝樹木の鑑定〟……いいね。

早速、目の前のポプラの苗木を鑑定してみる。



▼△▼△▼△▼△▼△▼△ ▼△▼△▼

名前 : 無し

種族:トレント(ポプラ)

備考:苗木

緑化力:0.5m

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「おぉ〜!!」


ステータスウィンドウみたいなのが開いて、ポプラの苗木の詳細がわかる………うん?

なんか新しい単語が出てきまいした!!

〝緑化力〟?


うん。僕は空気が読めない男ではない。

すぐに理解したからね。

きっと〝木の結界〟の正式名だろう。


それにしても、苗木の時点で種族がトレントだったとは………。


とりあえず、召喚した苗木を所定の場所に植えました。

その際、周りの木々を鑑定したが、案の定……全部? 全員? 〝トレント〟

でした(笑)


余談。

次の日になって、昨日のうちにもう一本〝植林〟ができたことに気づいた僕は、一人頭を抱えて悔しがったのだった。



《備考》

・植林の内訳

  オアシス生活10日目

  合計植林 10本

   ▶︎桜 1本 ▶︎梨 1本

   ▶︎防風林 第一陣:8本


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いつも読んでいただきありがとうございます。

応援、フォロー、ありがとうございます。

【☆☆☆】の評価の方もよろしくお願いします。

                  同瀬馬野抱枕

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