第8話 オアシスを楽園にするのです。


おはようございます。


いやっほ〜い!


〝ざぶ〜ん!!〟


朝から水浴びをする優雅な元王子ことユーラです。


オアシス生活2日目。

泉から島へ戻り、桜花さんのところへ向かう。



「おはよう。桜花さん」



僕の一日は桜花さんへの挨拶で始まる。


さて、今日から本格的にオアシスの開拓をすることにしました。

どうせなら、色々な木の実や果実が手に入るようにしたい。


どうせ目指すなら楽園!!

そう。ここを僕だけの楽園にしたい。


っと言っても、僕のスキルレベルでは一日に〝植林〟できるのは一株のみ。

楽園まではとてつもない時間がかかりそうです。


でも、諦めるわけにはいきません。

ですので、


〝ざぶ〜ん!〟


泉に飛び込んで反対岸へ。

泉の周りを歩きながら、何を植えるか考える。


とりあえずは、美味しくて瑞々しい果実が食べたい。

う〜ん。

首を傾げて考えること10


うん。梨にしよう。

瑞々しくシャキシャキした食感が前世の僕は好きだった……はず。

そうと決まれば早速。



「スキル〝植林〟」



前と同じく苗木が一株現れた。

前と一緒で、梨だという保証はない。

けど、梨のはず………梨だよね?


アイテムバックからスコップを取り出して穴を掘る。

植える場所は、草が生えている場所と砂漠の境界。

桜花さんの〝木の結界〟外の為か、土は固く砂が混じっている。

ぱっと見では、樹木なんて育たないイメージしかない。

でもきっと、この梨の木にも桜花さんと同じで〝木の結界〟が働くはず。

そうすれば、砂漠側にも草花が茂る。


お願い……〝木の結界〟様!! 働いて!!


っと、願いを託してサクサクっと掘って苗木を植える。

鍋で汲み取って置いた水をせっせとあげて今日やることは終了。

相変わらずやることが無い(笑)


〝ざぶ〜ん!!〟


泉にダイブして島に戻る。

仕方ないので、桜花さんに背を預けて木漏れ日を浴びながらウトウトと微睡を楽しむ。


王宮で暮らしていた頃の勉強漬けの毎日に比べると嘘のようにのんびりだ。


気がつくと日が暮れ始めていた。

いそいそとテントへと戻る。


僕は、このゆったりと時間が過ぎるオアシス生活を楽しんだのだった。




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             同瀬馬野抱枕

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