第20話

 放棄された地下施設の暗闇の中を二機は進んでいく。

 以前としてエティータは暗闇の先に反応を示していた。

 先ほどの襲撃者に対しての反応。

 そしてモニターに表示された"A"という記号。

 それはこの機体に初めて乗ったときに表示されたメッセージにも存在していた。

 全てがこの先に関係していると、確信はないが自分はそう思っていた。

 やがて狭く薄暗い通路から抜け出すと、広場に出た。

 その広場の空間はとても広く、黒い塵が舞い飛んでいた。


「周辺のデータを解析……くそ……未踏境界線を越えているのかここは?広範囲までレーダーが使いものにならないぜ……。だがここは……見るからに人が住んでいたっぽいな」

「送られてきた解析データを見るにどうやら前時代のコロニーっぽいな……。ここは接触者コンタクターによる大規模襲撃の跡地か」


 解析の結果、地下道を抜けた先はどうやら前時代のコロニーのようであった。

 瓦礫のように崩壊した建物がいくつも並び、天井にはそらには曇天が広く見えるほど巨大な穴が開いていた。


「こいつはなんとも……大惨事の後って感じだな。とりあえず周辺のデータだけでも収集するか」

「企業はここを隠したがっていたのか?あまり遠くにいくなよ。深めに行けばこちらとの連絡がとれなくなる」


 自分とロウは二手に別れてして崩壊したコロニー内のデータ収集を行う。

 いくつかの未解析データを回収しているとエティータが反応を示し、薄蒼い表示をモニターに発現させる。

 まるで回収をしろと言わんばかりの反応に、自分は反応があった場所へと移動した。

 薄蒼い表示のある場所に向かうと瓦礫と塵の中に反応を示している

 自分はブルー・スワローを停止させると地上に降り立った。


「――」


 汚染に対しても耐性のあるパイロットスーツを着ていてもコロニー外に降りると異様な寒気が背中から這いよってくる。

 不気味な感覚に見舞われながら自分は反応のあった瓦礫と塵の中のほうへと向かっていった。

 いくつもの瓦礫を掻き分けるように登っていくとそこに何かが埋まっているように突起物が見えた。

 自分はその突起物を拾い上げるとそれは簡易的に言葉や文字の記録を残せるデータログであった。

 自分は拾ったデータログをブルー・スワローへ持ち帰ると、データログの中身を確認する。

 ハッチを閉じ、棒状のデータログのスイッチを押してみる。

 するとデータログが生きていることを示すように光り始めた。

 コロニーが破壊された影響で外部は所々欠けているいるが中身のデータは無事らしい。

 この状態では今すぐに中身を見ることは出来ないことを感じた自分はセレナにこのデータログの報告をした。


「前時代のデータログだと……?そうか……エティータが反応したのか。今の状態では黒い塵のせいかデータを送ることもままならん。それは帰ってから調べるとしよう」

「しかしよぉ……ここは接触者コンタクターの襲撃で崩壊したのか?」

「ロウ、それはどういうことだ?」


 周辺のデータを解析していたロウが合流しながら話しかけてくる。

 どうやら前時代のコロニーを見渡して疑問を感じていたようだ。


接触者コンタクターって問答無用で襲いにくるじゃねーか。そして触れた物のエネルギーを根こそぎ吸い尽くして破壊していくだろう?だから襲われた箇所は穴が開いたようになる」

「ああ、だからこのコロニーの天井にデカい穴が開いているんじゃないのか?」

「それはわかる。穴の大きさがコロニーが崩壊するほどの大規模襲撃っていうことがな。だがな周辺のデータをどれだけ解析しても襲われた形跡しかないんだ。ここのコロニーは接触者コンタクターに本気で抵抗したのか?」


 その一言に自分も周囲を見渡した。

 たしかに建物は崩れ、瓦礫塗れの風景だが形のある物は爆発物を使った破壊の形跡などはなく穴が開いた形跡ばっかであった。


 「ここのコロニーはわざと滅んだってことか?」

 「そこまではわからねぇ……。だけど自分の身があぶねぇっていう時に無抵抗の奴って存在すんのか?」

 「……さぁな。とにかくこいつが拾ったデータログに何かあるかもしれん。帰還しろ」


 セレナのその一言に自分とロウはこの場から離脱のために元の来た場所に戻ろうとした。

 その時であった。





【A 】

【 A A 】

【A A A 】

【A A A A】

【 A A A A A A A A A A A A A A A A A A】

【A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A A】


「――!?」


 突如としてブルー・スワローのモニター"A"という言葉が埋め尽くす。

 赤く表示された"A"の文字は点滅しており、まるで"A"の存在を示しているようだ。


「――ッ!!」


 その瞬間、エティータから脳に掛けて何かが送られる感覚に陥る。

 思考が別の何かとぐるぐると回り混ざっていくような感覚の中、自分は目を凝らしてモニターに表示される"A"の文字を見る。

 自分は頭部のカメラでモニターに表示された"A"の方角へと、機体を向けて拡大した。





 それはこちらを見下ろすように空中に停滞していた。

 モニターを通して"A"の表示と共に自分はその機体を見つめる。

 その姿は羽のようなブースターを背に装備した白い機体であった。


「ヴァルネイム・スリー……?」


 セレナから聞こえたTA名。

 それは以前の作戦で自分を助けてくれたTAの名前だった。


「ミラージュ・ピース社のTAがなぜこんな場所にいるんだ……?」


 二機は嫌な予感を過らせながら、ヴァルネイム・スリーを警戒する。

 見下ろすようにこちらを見ていた白いTAはやがてオープン通信を介して口を開いた。


「私のほうでも現段階でフェイズを上げるのは非効率で得策とは思えません。しかし異分子の出現、そして愚かな者たちの絶えない欲望による禁域への踏み込み……。管理者はもはや見過ごすことはできないと判断しました。羊は使いのために生きるか、食われるしかないのです」

「なんだ……?奴は何を言ってやがる……?」


 ヴァルネイム・スリーはゆっくりと両手に持ったレールガンをこちらに構える。

 自分とロウのレーダーには目の前にいる機体が敵対する表示に切り替わるのを見て、瞬時に戦闘モードへと切り替える。


「貴方のようなのが存在するから統一した世界が変わるのです。管理者は世界の変容は望んでいません。故に力の均衡を崩す存在はこの世界には必要ないのです。そしてそれを持つ異分子の存在を抹消するのが私の役割ロール……」



 ヴァルネイム・スリーの背中にあるブースターに光が灯り始める。


「――戦闘システム【アテナ】起動。異分子の排除デリート開始スタート……」


 この言葉と共にヴァルネイム・スリーは羽を広げ、急高速でこちらに飛び向かってきた。


「っ!!来やがった!!迎撃しろ!!」

「――!!」


 ロウはグレネードランチャーで、自分は試作ライフルガンの連射型であるB型で対応をする。


 ――ドドドドドドドドド!!

 ――ドォン!ドォン!ドォン!!


 地上から対空砲のようにこちらに高速で向かってくるヴァルネイム・スリーに弾幕を張っていく。


「――……」


 ヴァルネイム・スリーの頭部の装甲に隠れているモノアイが薄っすらと赤く光ると、襲い掛かる弾幕の中を突っ込むように更なる加速を行う。

 二機による弾丸の豪雨の中をヴァルネイム・スリーは曲線を描くような滑らかな軌道で弾幕の中をすり抜けていく。

 その光景はブルー・スワローがジグザグした直線的な動きとは真逆の軌道の仕方であった。


「なんだと!?」

「――!!」


 弾幕を這い縫って避けて向かっているその異様なその光景に驚く暇もなくヴァルネイム・スリーは手に持ったレールガンを構える。


 ――キュォォォン……。

 ――ドォン!ドォン!


 チャージされたレールガンから放たれた二発の弾がこちらに襲い掛かる。

 地上に降り注いだレールガンの攻撃をロウは後方に下がり、自分はそらへと飛翔しなんとかやり過ごす。


「――!?」


 だが間髪入れずに、ヴァルネイム・スリーは回避した自分の方へと急接近し始める。

 手には構えたレールガン。

 停空の状態にいてもこのままでは直撃をもらってしまう。

 回避し続けても活路を見出せなかった自分は目の前の敵TAと空中戦を仕掛けることを選択した。


「奴の機体は中量型のレールガン持ちしかデータにない!とにかくレールガンの直撃だけは避けるんだ!」


 ――ギュォォォン!!


 自分は意を決してブースターの火を思い切り吹かし、急加速を行う。

 目の前に向かってくるのは同じ様に高速の状態であるヴァルネイム・スリー。

 自分は試作ライフルガンをA型に切り替え、真正面の撃ち合いを仕掛けた。


 ――ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!


 両手の試作ライフルガンの弾幕を向かってくるヴァルネイム・スリーに降り注いでいく。

 ヴァルネイム・スリーもそれを予期していたのか、手に持ったレールガンでこちらの撃ち合いに応戦する。


 ――ドン!ドン!ドン!ドン!


 今度はレールガンをチャージせずに一定の間隔でレールガンの弾を撃ち放っていく。

 両者の弾が交差する中、自分はジグザグな直線的な急加速と急旋回の軌道で、ヴァルネイム・スリーは曲線的で滑らかな軌道でお互いの弾幕を回避する。


「なんだあの挙動は……。あんな芸当が人間にできるはずがない!奴め……何かおかしいぞ!」


 弾幕が空中で張り合う中、やがてお互いの機体が急接近して機体が交差する。

 交差する瞬間、ヴァルネイム・スリーの機体がモノアイ以外にも関節部分が赤く光り始めていた。

 お互いが交差した瞬間、自分はすぐにブルー・スワローを急停止させ、そして急旋回を行って後ろを振り向く。

 だが、振り向いてもそこにはヴァルネイム・スリーの姿はどこにもなかった。


 ――ビィィィ!ビィィィ!


 エティータの警告音と共に網膜に新たな情報が写し出される。

 それはヴァルネイム・スリーの移動した軌跡であり、その後を追うと大きく旋回しているようだった。


「――!!」


 エティータから死を悟らせる悪寒のようなものが脳を通じて全身に送り込まれるような感覚に陥り、その反射でブルー・スワローを急加速させる。


 ――ドォン!


 その一瞬、自分の背後から一発のレールガンが上から放たれた。

 その光景を確認するとヴァルネイム・スリーはこちらが急停止し機体を反転させているころにはすでにこちらの背後をとっていたのだ。

 

 「――!!」 


二度目はないと察した自分はブルー・スワローを高速で前進させ、距離を離すように一気に速度を上げる。


 ――ギュォォォン!!


 前時代のコロニー内を爆速で移動するブルー・スワローであったが、自分の悪寒は以前として消えていなかった。

 コロニーの天井に開いた穴から降り注ぐ黒い塵のせいかレーダーには砂嵐が時々映し出されており、あまり使い物にならない。

 自分はモニターでヴァルネイム・スリーの存在を確かめようとする。

 その瞬間、レーダー一つの赤い表示が一瞬だけ映し出された。

 赤い表示を示す場所。

 それは自分の位置する場所と全くの一緒であった。


「――!?」


 悪寒の正体は真後ろにピタリと貼りついているヴァルネイム・スリーの存在であった。

 自分はさらに加速を行い、振り切ろうと試みる。


 ――ギュォォォォォォン!!


 目には景色が横に伸びているように見えるほど加速を行い、さらに振り払うためにジグザグな直線的な軌道をランダムに描く。

 補助としてエティータから脳に進行方向を示してもらい、コロニー内を飛び回る形になった。

 だが、ここまで高速でブルー・スワローを動かしてもレーダーから赤い表示がブレることなく離れない。

 どんなに引き剝がそうとしてもヴァルネイム・スリーはブルー・スワローの背後をピタリとくっつくように追跡していた。


 ――キュィィィン……。


 やがてレールガンにエネルギーがチャージされる音が背後から静かに鳴り響く。

 それと同時にエティータも警告音を脳に直接鳴らし始めるが、以前として振り払うことが出来ずにいた。


「うおおおおお!!」


 ――ドォン!ドォン!ドォン!ドォン!


 遠くから雄叫びと共にこちらに向かってロウがグレネードランチャーと両肩から放たれる大量のミサイルをヴァルネイム・スリーに向かって撃ち始める。

 超高速でコロニー内を飛び回る自分とヴァルネイム・スリーにそのグレネードランチャーの弾は直接届くことはなかったが、ヴァルネイム・スリーの軌道付近で何発か爆破する。

 その爆破の影響か、ヴァルネイム・スリーが僅かであるが加速を落としていくのをレーダーで視認する。


「旧型の俺にはこれしかできねぇ!!だが耐えてくれ坊や!!」


 弾の消費を気にしないほど撃ち続けるロウによって少しずつ背後にいたヴァルネイム・スリーが引き剥がされていく。

 ロウのおかげでこのままいけば反撃のチャンスが来ることを自分は予感していた。


「……推定予想時間大幅経過。不穏分子排除の優先の為に目標変更ターゲットチェンジを遂行……」


 このまま引き剥がせると思った瞬間、急に背中の悪寒が消える。

 消失した違和感という異変に自分はすぐにブルー・スワローに急停止を行った。

 超高速から急停止という身体が引き裂かれ、内臓物がシェイクするほどの衝撃を味わいながら後ろを振り向く。

 そこには追ってきたヴァルネイム・スリーの姿はなく、奴は遠くで援護射撃をしていたロウの方へと急接近していった。


「うおおお!??」


 急激な負担によって身体が悲鳴を上げたていたが自分はロウの方へと急加速を行う。

 だが気づくのが一瞬遅れたせいかヴァルネイム・スリーとの距離はかなり遠くなっていた。

 ヴァルネイム・スリーは追ってくる蒼い機体に目もくれずにレールガンを構えながらロウに高速で接近する。

 ロウは向かってくる敵機の攻撃から回避行動をしようと機体を動かそうとした。

 その時、機体の脚部から火花が飛び散る。


「なに!?」


 先ほどのレールガンの攻撃を回避しきれておらず、脚部にダメージが蓄積され駆動系が損傷しているようだった。


 ――ドォン!ドォン!


 チャージされたレールガンがロウに襲い掛かる。

 ロウは咄嗟にクレイア―シールドを最大まで上げ、身を護るように両腕を前にクロスさせる。

 一撃目のレールガンによってクレイアシールドを一発で全て四散させ、その衝撃で後方へノックバックする。

 二撃目のレールガンは直撃を受ける形になり、防御の構えをした両腕が吹き飛ばされ、装備していたグレネードランチャーが爆散する。

 両腕を失い、ガクリと膝から崩れ落ちる黄緑色のTA、シェン・ロウガの背後をヴァルネイム・スリー取りながらレールガンをチャージし始める。

 両腕を無くし火花を散らしながら膝を崩したその姿は、抵抗どころかもはや動くことすら出来なくなったシェン・ロウガに対してレールガンで狙いを定める。


「こんな、こんなバカ――」


 ――ドォォォン!!


 黄緑色の機体のコックピットに光弾が貫いていく。

 持ち主を失ったその機体は貫かれた衝撃と共に前に倒れ、そして爆散していった。


「ロウ!?返事をしろロウ!!くっそ……なんてことだ……」


 レーダーからシェン・ロウガの機体反応が消失し、自分はロウが撃墜されたことを知る。

 間に合わなかった自分の不甲斐なさが全身を包み、同時に怒りが満ち溢れていった。


「不穏分子の排除完了。当初の目的を完遂する」


 ヴァルネイム・スリーは残骸となったシェン・ロウガが居た場所から飛び立つと、こちらへ向かってブースターを吹かしていく。


「――!!」


 自分は試作ライフルガンを向かってくるヴァルネイム・スリーに対して怒りに身を任せて撃ちまくっていった。


「ヤケになるな!!今すぐ撤退しろ!!」


 だがセレナの言葉は自分には全く届かずにいた。

 今の自分の頭の中に響いているのはエティータからの信号であり、その意味は目の前の機体を破壊しろというものであった。


「――!!」


 試作ライフルガンを撃ち続けていたが、ヴァルネイム・スリーは先ほどと同じように曲線を描くように回避していく。

 そしてゆっくりとレールガンを構える。


 ――ドン!ドン!ドン!


 一発目と二発目は避けたが、三発目のレールガンの弾を貰ってしまう。

 高速で向かっていた影響か、チャージされていない弾でもクレイアシールドが枯渇寸前まで消耗してしまう。


「――ッ」


 その影響で、ブルー・スワローの挙動が安定しなくなってしまった。

 不安定な挙動を繰り返すブルー・スワローを見て、その隙を逃さないとばかりにヴァルネイム・スリーが片方のレールガンを放棄し、格納してあった高出力ブレードを取り出す。

 自分はブルー・スワローの不安定な挙動を元に戻そうとしていた時、すでに零距離近くまで接近し、手に持った高出力ブレードで斬り込もうとするヴァルネイム・スリーが目の前にいた。


「――!!」


 自分はすぐさま脚部でヴァルネイム・スリーを蹴り飛ばして無理やりにでも距離を離す。

 蹴り飛ばした反動でブルー・スワローは地上に落下するような形になり、すぐさまブースターで落下を防ごうと吹かし始める。

 その様子を見てヴァルネイム・スリーはその場で高出力ブレードを数回振りかぶる。


 ――シュィン!シュィン!


 振りかぶった高出力ブレードの先からエネルギーの光刃が飛び出してくる。

 予想外の遠距離攻撃に落下を食い止めているということもあってブルー・スワローの回避行動に間に合わせることが出来なかった。


 ――バキィン!!


 放たれたエネルギー光刃は片腕と片足を切断され、その衝撃で落下を食い止めているブースターにまで影響を及ぼした。

 そのまま真っすぐ落下していくブルー・スワローに止めを刺すかのようにヴァルネイム・スリーはもう片方のレールガンでコックピットに狙いを定める。


 ――ドォン!


 放たれた光弾の攻撃によってコックピットの装甲が潰され、その勢いをつけたまま地上へと落下していった。


「生命探知機発動……。バイタル確認……。目標ターゲットの機能停止を確認。作戦完了を報告。戦闘システム、アテナを終了し通常モードへと移行。帰還を開始します」


 ヴァルネイム・スリーが残骸となった二機を見下ろしながらモノアイと関節部分の赤く発光していたのが白色に元に戻っていく。

 目的を達したその白い機体はその場から飛び去っていった。

 誰もいなくなった地上では蒼い残骸が転がっており、内側から女性が叫ぶ声が聞こえた。

 だがその声は黒い塵が舞う風によって掻き消されていった。

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