パクりではないがありそうでありそうな異世界物語
@ReNge-
第1話 出会い
「お願い…おき…起きて」
俺はいつも同じ夢で目を覚ます
「またあの夢か、同じ夢の繰り返しだな。」
朝はいつもの夢から始まる
同じく夢を見て朝食を食べ制服に着替えて学校に行く
それがいつもと変わらない朝の始まりだ。
外に出るとジリジリと太陽が眩しい
「今日も暑いな」
いつもの道、見慣れた街、かわらない友人達
毎日同じ事の繰り返しだ
俺はこの同じ同じ事を毎日繰り返して過ごす日々にうんざりしていた。
変わったことが起こるのをまっていた訳でもなく、ただ毎日同じ事を繰り返し過ごしていた。
今思うとそんな繰り返す毎日になにか起こるのを待っていたのかもしれない。
「今日もなにもなく終わる日だな」
そう思いながら家への道を歩いていた
今日は特に暑い日だ
暑い日が続くと喉がかわく。
ふと目をやると自動販売機があった
足早に駆け寄り缶ジュースを買うと一気に飲みほした。
ゴミ箱に空き缶を捨てて歩き出そうとしたとき急に強い風がふいた。
「やっと…見つけた」
風の中から声がしたように感じたが周りには誰もいない。
「気のせいか…」
家に帰る途中も帰ってからもあの声の事が気になっていた。
「あの声…どこかできいたことがあったような…」
ベットで仰向けになり天井を見つめながらそんな事を考えていた。
きっと最近みた映画やテレビで似たような声がたまたまそう聞こえただけだと思うようにして電気を消して眠りについた。
「おき…て、おきて…」
「ん…何だ?…」
誰かに呼ばれた気がして目を覚まし周りを見るとまだ夜中だ。
「またあの夢か」
もう一度寝ようとすると声が聞こえた
「やっと起きてくれた!声が届いたんだ!」
その声にビックリして飛び起きもう一度周りを見渡すとそこには見たことのない服をきた少女が月明かりに照されて立っていた。
「だ、誰だよお前!…どっからはいってきたんだよ!」
全く状況が読み込めずパニックになっている俺を見て少女はクスッと笑った。
「驚かせてごめんね?でも、ずっと君をさがしていたんだ。君の夢の中にも話しかけたりしたんだよ?」
俺はふと思い出した。
いつもの夢で話す声も今日の風の中の声もこの少女の声だった。
俺は必死で冷静になりながら少女に聞いた。
「いつも夢で話してたのは君なのか!?」
「なんで俺の部屋にいるんだ!?」
「君は誰なんだ!?」
俺の質問に少女はまたクスッと笑いながら答えた。
「ごめんね、そのその説明をしてる時間がないから向こうで話すよ」
そう言うと少女の体から光が出て俺を包んでいった。
まさかこの出会いが大変な事になるとはその時の俺は知らずにいた。
パクりではないがありそうでありそうな異世界物語 @ReNge-
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