エピソード22 だってだってなんだもんの元消防団員。
餃子をたべようの巻
「この皮は、何枚あるのかな?」
いつものように「スズカワサトシ先生と栞さんを激励しようぜ!」とかなんとか、そんな勢いの葦原が餃子の材料と、葦原家のホットプレートを抱えて来た。あとフードプロセッサー。ありがたい。
「俺んち、いつも百個包むんだよな」
そのうちお前の腹にはいくつ入るんだ。
「うちは多くても六十かなあ」
叔父さんの食が年々細くなっているのでこれから減るのかもしれない。あ、梨穂子さんの分が増えるから変わらないのかな。
「そうかそうか。とりあえず百くらい包んどけば間に合うだろう。グレンさん来ても大丈夫かな。ははは。二人で頑張ろうな!」
キャベツが茹で上がった。
よし。叔父さんに教わった通りの配分で練るぞ。
「なんか、サングラスとかごついレインコートがが出てきたな今日は」
俺たちはまた、家の整理に忙しくしていたのだ。
「サングラスはわからないけど、レインコートは交通整理のバイトの時に使ったやつじゃないかな」
「さすが仕事用はいいやつだなあ」
そんなことをしゃべりながら、俺たちはひたすら餃子を包んだ。
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