【緊急企画】忙しい人のための『四十路だけど、この世界では無双できると聞いたんですが?』 第62話~71話
「すごーい。ほんとに〈救い手〉なんだね」
ランが、楽しそうに言うので、
「いや。元の世界では花屋だけど」
というと、
「ほんと?
赤ちゃん翼竜はね、花好きなの。花壇作るの相談していい? 洞窟の近くに作りたいの。花の色合い、難しくて」
〈ヒノハナ〉の研究をしていた、彼を紹介しようと思った。
のんきな話をしつつ、彼女らの父である牧場主へ挨拶し、数日ここで過ごし、こちらの世界と翼竜について学ぶことになった。
牧場主によれば、翼竜の紛争地への利用が今後ますます進むそうで、各牧場が決断をするときだそうだ。(第62~64話)
リンが〈ロンロン〉と名付けた翼竜が〈俺〉になつき、赤ちゃんの行動に翻弄される。
明日はここを発ち、次の目的地に向かう。(第65話)
その次の目的地であるブランカの町は先日、蝶の世界とつながったのだという。
と、思われたが、それは〈クギバネ〉のような性質を持つ蝶を〈赤の竜〉が戯れに放ったものらしい。蝶に触れた者のうち、〈赤の竜〉討伐隊の者だけが忽然と姿を消した。(第66話)
姿を消した討伐隊の人間が、必ず訪ねていたという男を紹介される。翼竜の戦闘行動をサポートする機械の竜を研究している、ゲイル博士である。(第67話)
博士は〈俺〉に会うなり、
「そちらの世界では?」
と、技術面の質問攻めにする。
現在完成間近の機械の竜の、動力として考えていた〈燃える水〉を、〈赤の竜〉が押さえてしまったという。
「これが〈クギバネ〉を放つ目的か」
やはり、悪意があるのだ。(第68~69話)
どうすれば。
〈赤の竜〉のもとへ乗り込み、〈燃える水〉を奪還するべきなのか。
〈俺〉は、現在考えられている〈赤の竜〉討伐の方法のいくつかを話される。どうすればよいのか。
「〈赤の竜〉のところへ乗り込んだ実績が必要なのです」
失敗の可能性の方が高くないか。(第70話)
〈燃える水〉。
ガソリンとか灯油とかなら、代わりにならないか?
そう頭に浮かべた次の瞬間、なぜか目の前には、元の世界の自宅が!(第71話)
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