アーム社出版:近年の身体改造について1

 近年は身体改造に関する技術が飛躍的に発展している。以前は義手に仕込むことの出来る火薬や武装がテクノロジー発展についての条例により禁止されていたが、更なるテクノロジーの開発を望む国の代表達により撤廃されたのも要因の一つになっているのだろう。

 この本では近年に開発•発展した技術に絞り解説させて頂く。先ずは基礎となるエネルギーコアからだ。


 エネルギーコアは2102年にダカスキー•ル•ドゥルにより開発された機械の動作や出力を格段に上げることの出来るブースターのようなものである。一般的には心臓の内部に埋め込まれ、絶大な効果を発揮する。

 安価素材で構成されているため、現在では世界中の軍や警察、果ては民間人にも流通が行き渡っており、テロリストの活発化にも影響していると見られる。


 飛び交う銃弾を避け、戦場を闊歩するオーロラ軍人の姿はワープ戦争により世界へ脅威を与えた。エネルギーコアの存在が明らかになってからの各国の行動は早く、それぞれが国独自の特色を持つエネルギーコアを生産するようになった。


 バラスキン共和国は長時間の軍事作戦用の高性能型、島国トカラトでは短期決戦用に爆発力を強化した突撃型などが生産された。中でもトカラトの突撃型は重宝され、多くの流通がなされたと記録されている。エネルギーコアについての基礎情報は以上だ。次項では仕込み武器について解説する。

 

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