地下巨大シェルターにて

 スウェーレシティ郊外、地下巨大シェルター内の円卓にて、ある会議が開かれた。


 巨大な円卓には3人、異形が並ぶ。1人はイグアナの頭部をした大男、1人は義眼を光らせる黒いスーツの熊男、1人は全身に銃口を取り付けた機械人間、それぞれが、シティに広がるテロ組織のリーダーである。


 「チップの存在がウルフにより明らかになってしまうだろう」

 イグアナが言う。


 「中々中々よろよろしくない状状況なのなのだね??」

 機械人間が銃口を神経質に動かしながら言った。


 「あんなカスにチップを渡したのも良くなかったかもな、デコイになってもらうとしても」

 熊男は苛立ちながら呟いた。


 「ウルフはチップの機能を最大限に活かしきれずに死んだ。悲しいことだ。 才能はあった」


 「映映像を見て見て見たが、老老人共の技技術も素晴らしかった。良い良いチップの素素材となるだろう」


 「テメェのその、ややこしい喋り方はどうにかならねぇのか? 頭がおかしくなっちまう!」


 「ベア、落ち着くんだ。我々はシティの先を憂う同士、その程度は許容しろ」

 イグアナがスクリーンに映像を映し出す。


 「これが、その映像だ。曲がる銃弾、鋭い斬撃、素晴らしいものだ。もちろん、我らが同士ウルフの無残な姿も映っている」


 「殺すのか、俺はかまわねぇぞ」

 ベアが義眼を赤く光らせる。


 「捕捕えてチップににすべきだ」

 機械人間は興奮し、銃口から血を噴き出した。


 「汚ねぇ! マズル! 良い加減にしろ!」


 「どちらにせよ同志の仇は取らせて貰う。同志たちよ、粛正の準備だ」


 「「「偉大なるシティのために」」」

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