第3話

昼休みが終わり、5時間目の授業は体育という事で俺は体操着に着替え体育館に来ている。


今日は、クラス対抗でバレーボールの試合をするという事なので、先生が適当にチーム分けをして試合が始まった。


俺のチームには運動神経抜群の燿がいるので危なげ無く勝利していく。


(あの運動神経で部活やってないって勿体ない気もするけどな)


そして今日最後の試合、俺は完全に気を抜いていた為、相手のスパイクされたボールをモロに頭にくらってしまい、その場に倒れた。


「大丈夫か真守!?しっかりしろ!」


燿が俺を呼んでいるが返事をする事が出来ない。


「真守!真守!・・・・」


燿が俺の事を呼び続けているがダメだもう意識が・・・・


「お兄ちゃん!お兄ちゃん!お兄ちゃん!」


薄れゆく意識の中で、ずっと泣きながら俺の事を見ている女の子がいる。


意識が切れる直前、何故か俺には存在しない記憶が浮かび、俺の意識はそこで切れた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る