第2話

 お昼休み、購買から飲みものを買い教室に戻り自分の席に座ると肩を叩かれた。振り返って見るとそこには中学から、俺の唯一の親友である、坂本燿がいた。

 燿は俺とは違って高身長でイケメン、人当たりもよく所謂陽キャと呼ばれる部類なのだが何故か陰キャである俺と仲がいい。


「遅いぞ真守!何してたんだよ」


「ああ、悪い燿。実は途中であの女と会っちまってさ」


「そいつは運がねーな。でも、どこも異常は無いんだろ?」


「そこは問題ない!」


「それなら大丈夫か」


「悪いな心配かけて」


「いや、対した事ねーけどそうだな・・よし!

真守、放課後ゲーセンに行こうぜ!」


「ゲーセン?別に構わないけどいいのか?

お前さっき、中川さん達から誘われてたろ」


中川さんとはうちのクラスで1番可愛いと評判の女子である。


「何言ってんだよ、お前の方が大事だっての!なんど言ったら分かるんだよお前は?」


「そうだったな。ありがとな」


「いいってことよ!」


こうして俺は燿と一緒にゲーセンに行こうと約束するのだが、この後起こる出来事によりそれは持ち越しなってしまった。



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