やるべき事



 道場から戻ってきた俺はGWの予定を日和に聞く。


「なぁ日和、お前はGWどうするんだ?」


「はい、私は取り敢えず4日ほど帰省しようと思っていますがキョー兄は?」


「俺は3日程帰省しようと思っている

よ、今年は7日間あるから残りで大学の課題を終わらせればいいしね」


「それでしたら一緒に帰省しませんか?ちょうど母が迎えに来てくださいますし」


「うーん、迷惑じゃなければお願いしようかな?」


「とんでもないです!私こそ毎日お世話になっていますからこの位大丈夫ですよ」


それから俺は帰省までの間に部屋の掃除や冷蔵庫の中の食材の片付けを終わらせて、荷物の整理をする。


一通り終わらせると突然、携帯が鳴り出した。


「ん?リューからか」


通話ボタンを押す


「もしもし」


『おおキョー!突然わり~、実はさGWにロケの予定が入っちまってそっちに行けなくなっちまったんだよ』


「ああそれなら大丈夫、俺も最初の3日は実家に帰省するから」


『珍しいな普段実家について全然話さないお前が帰省するなんて?』


「いやなに、2日目に東京の国技館でやる大会に道場の師範と師範代が出場するんで応援に行くのにさ」


『えっ!待てキョー、それって全国格闘技大会の事か?』


「ああそうだよ、よく知ってるな?」


『知ってるも何も俺、その大会のレポーターの1人としてロケに行くんだよ!マジかすげー運命感じちゃうわ』


「いや運命ってお前・・・まぁそしたら会場のどこかで会うかもしれないな」


『そしたら飯に行かね?』


「それは無理だけど、お前がよければ実家に来るか?」


『えっ!いいのか?』


「ん?俺から誘ってるんだからもちろんいいぞ!でも予定は大丈夫か?」


『それは問題ないぞ、大会のロケが終わったら2日間は休みになるし』


「OK!詳しい時間はまた連絡する」


『了解!』


(まぁいい機会だよな、偶にはサプライズもあったほうがいいだろうし)

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