パワレルワールド2

どうしたんだろう夢くん。


でも、その言葉を俺は聞いたことがある。


夢の中で似たような事を聞いた。


神様 境界 想像力 知ってる 違い。


だから、何となく分かってしまう自分がいた。


あの夢は、本当に夢君からのメッセージだったのだろう。


そして、決意する夢くんに会いに行こう。


俺のことなんか分からないだろうけど。


そもそも、俺は夢くんに聞くためにずっと待っていたんだから、帰ってくるのを。


会うのは容易じゃない。


神様と人の間にはいくつも壁があるだろう。


それから、さらに数十年経ちようやく近づく事が出来て。


話そうとした時に


世界が揺らいだ。


ぐにゃんぐゃんぐにゃんぐにゃんぐにゃんぐにゃんぐにゃん。


気持ち悪い。最悪だ。 辛い。


そんな中確かに聞いた。夢くんの言葉。


やっぱり君なんだね。やっと上手くいったんだ。良かった。



そして、瞬きする間に世界は変わった僕自身も子供に戻った。て言うか、時間が戻った。


何処だろここ。て、自分の家だ。


辺りを見渡すと、姿は変わらないけど子供の時の夢くん、と、なんか4人の大人の男性の黒服みたいな人が立っていた。


何、誰?


こんな事あったか?


「死生くん。おい、聞いてんのか。」


急に名前を呼ばれてびっくり。


「え」


「今は、僕と死生くんが別れる少し前だ。今朝の7時な。」


「え」


「寝ぼけてんじゃねえぇぇ。」


「今ピンチなの、ほんと、こいつらが僕を連れ去った奴らなんだよ。」


「え」


「そうなの?」


「え」


「どうしたらいいの?」


「とりあえず僕の言うことを聞け。」


「そして、出来るだけ頭を柔らかくして、想像しろ。」


「相手は、大人だ想像に関していえば子供の僕たちの方が有利だ。」


「自分があの大人よりも、強いと思え。それで追い払う方法を見つけてくれ。」


「ああ、なんとなく分かるよ、でも、僕って、正確には子供じゃないのでは?笑っ」


「だって、記憶を引き継いじゃってるじゃん。」


「細かい事はいい。」


「思う事が大事なんだ。」


「つまり、自分を子供だと、ガキだと思え。」


「さっきから聞くかぎり、ゆめ様それは、違反なのでは。」


「そんなに部外者に話しては、罰になりかねないですよ。」


「それは、どうかな僕は、何も話してないぜ。」


「しかし、その少年は、知っているような口ぶりだった今話していなくとも、今より前に話したはず。」


「だから、かけたんだ。」


「話せないことを知らせるためにパラレルワールドを作った。」


「別の世界で知らせるのは違反にはならねえだろ。」


「なるほど。お見事です。」


「ですが、どの道、ここで捕まれば待つのは死のみですが少年残念だったな。」

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