AQUA物語

『 あがり 』

今日（きょう）、アンは「あがり」とよばれる15歳の成人式（せいじんしき）をむかえました。

式がはじまると、アンたち新成人（しんせいじん）は、誓文（せいもん）(誓（ちか）いを書（か）いた紙（かみ）)を手に、ご神木（しんぼく）の桜のまわりを歩（ある）いて3周（しゅう）まわり、

全員（ぜんいん）がまわりおえると、

タオの父で桜守（さくらもり）の雷太（らいた）から、祝詞（のりと）(お祝（いわ）いの言葉（ことば）)をあげてもらいます。

つづいて、新（しん）成人の集会（しゅうかい）がはじまり、

『本日（ほんじつ）より、諸君（しょくん）には参政権（さんせいけん）があたえられる』

ライタがつげると、新成人たちからざわめきが起（お）きます。

『やっとこの日がきたな！』

いつもクールなソウが、タオの肩（かた）をたたくと、

『これからは、ただの遊（あそ）びじゃなくなるな』

タオは、いつになく真剣（しんけん）な面もちでこたえ、

『参政権って、政治（せいじ）に参加（さんか）する権利（けんり）のことよね』

ホタルがきくと、

『私（わたし）たちには、清（きよ）き一票（いっぴょう）があたえられたのよ』

アンは、目（め）を輝（かがや）かせるのでした。

それから、新成人の心得（こころえ）が伝（つた）えられ、

『みなには大いに活躍（かつやく）してもらおう！』

さいごにライタが激励（げきれい）し、あがりの式はおわります。

大人（おとな）の仲間入（なかまい）りをしたアンたちは、これから、大好きな桜雷町を自分（じぶん）たちでつくっていくことになるのです。

❀AQUAの問い❀

『あなたは、どんな事で町づくりに貢献（こうけん）したいですか？ (していますか？) 』

家族や友だちと話し合ってみて下さい。