AQUA物語

『 おうらい太鼓 』

村の音楽堂で、児童（じどう）らによる「桜雷太鼓（だいこ）」の演奏会（えんそうかい）がひらかれています。

この演奏会は、春のおとずれをつげる春雷（しゅんらい）(春の雷)を太鼓（たいこ）であらわすもので、桜雷町の年中行事（ねんちゅうぎょうじ）になっています。

『ブーーー！』

ブザーがなり、舞台（ぶたい）の幕（まく）がひらくと、

太鼓を前（まえ）に、かわいいはっぴ姿（すがた）の児童らが、手（て）にバチをもって、すこし緊張（きんちょう）した面（おも）もちであらわれます。

『パチパチ！パチパチ！パチパチ〜！！』

保護者（ほごしゃ）たちは拍手（はくしゅ）でむかえ、

アン『なつかしいわね〜』

タオ『オレたちも7つの時にやったな〜』

アンたちは、昔をなつかしむように言いました。

『これより、桜雷太鼓の演奏をはじめます。 演目（えんもく）は春雷です！』

アナウンスが入ると、

『ドーーン！』　

大太鼓（おおだいこ）の雷が打（う）ちならされ、

『カラカラ♪ カラカラ♪ カラカラ〜♪ 』

小太鼓（こだいこ）の雷鳴（らいめい）がひびき、

『ドンドン！』

『カラカラ♪』

『ドンドン！』

『カラカラ♪』

『ドンドン！ カラカラ♪ ドンドンドーン！♪』

子供たちは、元気（げんき）いっぱい太鼓を打ちならし、

『ドンドン！』

『カラカラ♪』

『ドンドン！』

『カラカラ♪』

『ドンカラ♪ ドンカラ♪ ドンドンドーン！♪』

聴衆（ちょうしゅう）は手うって、踊（おど）るように体（からだ）をゆらします。

そして、演奏はクライマックスをむかえ、

『ドン！カラカッカ♪ 』

『ドン！カラカッカ♪ 』

『ドン！カラカッカ♪ 』

『ドン！ドン！ドーーン！♪』

子供たちが決（き）めのポーズをとると、

『パチパチ！パチパチ！パチパチ〜！！』

『○男（お）〜！』

『○子〜！』

拍手と歓声（かんせい）がおこり、

演奏会は、大盛況（だいせいきょう）のうちにおわりました♪

❀AQUAの問い❀

『音楽会の思（おも）い出（で）はありますか？』

家族や友だちと話し合ってみて下さい。