次があればいいけど
「一体何が起きてるんですか?」
やまと校長「ついてきなさい。」
移動中俺の疑問に答えてくれた。
なぜ、ヒロに暴力を振るっているの?
なぜ、ヒロは死のうとしたのか?
ヒロは何者でこの学校はいったい何だ。
やまと校長「カズラ君の疑問を答えるにはまず、ヒロ君が何者か話そう。彼は私の恩人だよ。」
この世界にはある言葉が存在したんだ。
その言葉を今は誰も覚えてはいない私が彼に頼んで封じたから。
彼はこの世界の誰もなし得ない事をなし得る知恵があり、力がある。
私なんか一般人が千年かけても、越えられないほどの天才だ。
あれは一年ほど前か、私がゾンビの映画を作ろうとした時、たまたまヒロ君が作った薬で実際のゾンビを生み出し世界中をパニックにしたものだ。はっはっは笑。」
事実なら笑えない
カズラ「そんな事あった? 覚えてねいけど。」
「本当さ。だけど実際は薬を飲んだものがゾンビみたいな歩き方をするだけで感染とかはしないんだけどそれを見た人たちがすごく騒いでね、テレビとかに流れちゃってゾンビを倒そうって奴らが銃なんか持ってくるから、こっちもパッニックで沢山の血が流れたよね。」
「それさえヒロはすぐさま対策をとっていた。ただただ凄いとしか思えなかった。」
「世界征服とか誰もが考えた事を実際なしえるならヒロ君だと思ったよ。」
「でもそんな彼も弱点があった。」
「それが幸せになると死にたくなると言うこと。
いつからかは分からないだが、ヒロは自分に枷をつけている。」
「幸せであれば人は堕落してしまうからそれに気づいたヒロは常に自分を不幸のうちに止めようとする。それでも幸せは幸せの方からやってきた。」
「友達が出来たから。自分を好きでいてくれる人たちがいるから。やりたい事がすべて叶ってしまうから嫌いなやつなんていみんなの事が好きだから、だから幸せ。」
「そして死のうとする。」
「俺たちはそれを防ごうと考えた、でも止める事が出来るだけでなくす事ができない。」
「それでヒロ自身に記憶を混乱させる薬を作ってもらってそれを飲ませた。」
「そして、今は、ふつうの中学生だ」
ヒロはまた一から千年を考えることになった。
その話を聞いてなぜが全てわかって、でも、それはあまりにも酷い話だった。 そう思った。
カズラ「それは絶対に間違っている。」
やまと「分かってるさ、もちろん。なら、どうすれば良い」?
「大人が正解を出せないのに子供の君に何ができるんだ。」
「違うそんなんじゃない。」
「だからって殴るのか。」
「今をヒロが幸せで満ちないように傷を残すの?」
「だめだって分かってるんだったらしてはいけない。」
「間違いを積み重ねてもいい結果は来ない。考え続けろよ。」
「ずっと、変わらないといけないんだから変化しないといけないに決まってる。」
「時間があるなら待つ。時間が無いからいつ死ぬか、いなくなるか分からないからずっと見続けて考えてるだ。」
「俺が傷つけなければとっくにヒロは死んでるんだ。
そんなの嫌だ。」
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