主人公のたっくんは、寂しくならないおまじないと言って仲の良い友だちの優子ちゃんにキスされてしまうところから始まります。そこで小学生の淡い恋物語が始まる……と思いきや予想外な展開が待っており、短いながらにとても上手く構成されています。
達観した考えを持つ優子ちゃんは、おまじないによってたっくんを困らせてしまいますが……それはある意味本質を突いたことであり、とても大切なことを教えてくれているのでした。それに気付くまでのたっくんの心の葛藤やその変化・成長、それらがとても小学生らしくリアルに描写されており惹き込まれます。
また、クラス内カーストや大人の対応といった、いじめられる側が脱却できないどん詰まり……悲しくも世の中で良くあることで、とても真に迫っています。
みなさまも是非ご一読くださいませ!