第3話 クリスマスディナー編

《登場人物》


男×女 各1名


※彼氏彼女


※語尾の変更可。方言可。


※指定のSEはなくてもかまいません。


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(鍵を開けてドアを開ける音)

(部屋の中に入り、もしあればエアコンのスイッチ)


さてと、やりますか。


まずはローストビーフ!クリスマスだしね!

牛もも肉に塩、こしょうをすり込む。

お湯を沸かして、っと。(火をつける音)


フライパンに油をひいて、強火で全体を焼く。

う〜ん、この色!香り!


焼き色がついたら火を止めて、ラップで包み、もう1枚、二重に包む。

それをジップロックに入れて、口をしっかり閉じて、念の為輪ゴムでしっかり止める。


鍋のお湯が沸騰したらジップロックに入れたまま牛肉を入れて、3分ほど煮る。


3分経ったら火を止めて、肉が浮かばないように皿を乗せて、鍋の蓋をして20分くらい放置!


待ってる間に他の準備をしよう。

今日のメインはトマト鍋!


まずはトマト!ヘタの部分が蓋になるように切って、中の果肉はスプーンでくり抜く。

Spoonなだけに?


次に中に入れるタネを準備。

玉ねぎをみじん切りっと。(包丁の音)

なかなかの腕前でしょ?見せられないのが残念!


ひき肉に、塩、こしょう、ケチャップ、卵、パン粉、そしてみじん切りした玉ねぎを入れて、よく練る。


このひき肉だねをトマトに詰めるんだけど、ちょっとはみ出るくらい入れるのがちょうどいい!


これを鍋に並べて…

今日のために実はこっそり、白い土鍋買っておいたんだよね。アイツ、びっくりするかな?


隙間には適当に切ったパプリカを詰めて、くり抜いたトマトの中身とトマト缶、しょうゆとオリーブオイルを少々。


え?分量?

男の料理は目分量って決まってんの。

細かいことは気にしない、気にしない。

おいしければOK!


蓋をして火にかける。

蒸気が出てきたら弱火にして、15分ほど蒸し煮して、トマトのヘタも乗せてさらに5分で完成!


その間にローストビーフを取り出して、袋のまま冷ます。粗熱が取れたら冷蔵庫に。


あとは…緑がほしいよね。

って、普通はサラダでいいやって生野菜出しちゃうけど、今日はイブだし、ワインも飲みたいし、チーズフォンデュにしよう。

お肉はローストビーフと鍋があるから、野菜で!


チーズフォンデュに合う野菜と言えば、やっぱりアスパラとブロッコリーだよね。

っと、その前に、じゃがいも!

よく洗って皮付きのまま、小さめなら半分に、大きければ1/4に切って、水から火にかける。


じゃがいもを茹でてる間に、ブロッコリーの準備。

ブロッコリーは小房に分けて、茎は薄くスライス。

アスパラも適当な長さに切る。


これを、さっきのじゃがいもの鍋で一緒に煮る。

時短だし洗い物も増えないから一石二鳥!

アスパラとブロッコリーはちょっと固めなくらいで取り出して、ざっと水をかけてザルで冷ます。


あとはプチトマト。これ、チーズに合うし、彩りも良いからおすすめだよ。


(着信音)


お、仕事終わったのかな?


男「もしもし?」


女「◯◯?ごめんね、今日は会えなくて…イブなのに…」


男「いいんだよ、気にしなくて。今、仕事終わったのか?」


女「うん。駅に着いたとこ。ちょっと、声聴きたくなったから」


男「気をつけて帰れよ」


女「ありがと。もうすぐ着くわ。一旦切るわね。あとでまたかける」


男「わかったよ」


よし!仕上げ仕上げっと。

ローストビーフを取り出して、薄くスライス。


さっき肉を焼いたフライパンでソースを作る。

しょうゆ50cc、みりん25cc、お酒25cc、おろしにんにくを少々。チューブのを使うと楽だよ。

中火にかけて、沸騰させる。

これをローストビーフにかけて完成!


今日はなかなかうまくいったんじゃない?


(鍵を開ける音、ドアを開ける音)


女「え…?!」


男「おかえり」


女「やだぁ。来てたの?!電話じゃ何も言ってなかったから」


男「驚かせようと思って」


女「もぉ〜!」


男「あはは、ごめん、ごめん」


女「なんかとっても良い匂い!」


男「さ、手洗って座って!」


女「はーい」


ー間ー


女「わぁ〜!すごい!なんで?!」


男「だってクリスマスだろ?張り切ってみた!」


女「びっくりした!ありがとう!」


男「さ!乾杯しよう!」


ーワインを注ぐ音ー


男「じゃ、かんぱーい!」


女「かんぱい!」


女「う〜ん、おいしい!仕事から帰ってきて、すぐお酒が飲めるなんて!」


男「どうぞ召し上がれ」


女「え?この鍋はどうしたの?うちになかったよね?」


男「ふっふっふ。今日のためにこっそり買っておいた!ジャーン!」


女「わ!トマト?!すごい!かわいい!おいしそう!」


男「鍋、好きだろ?トマトも」


女「うん!いただきまーす!(ハフハフしながら)おいしい!これ、ワインに合うわね!」


男「おまえって、ほんと色気より食い気な」


女「何よ〜。おいしいお酒とおいしい料理!人生で1番の幸せじゃない?」


男「ふっ。 ま、そういう所が好きなんだけど」


女「え?今、なんて…?」


男「なんでもない!いいから、ほら!ローストビーフ食べてみて。奮発して良い肉買ったんだから!」


女「ローストビーフも手作り?!あなたこんなのどこで覚えたの?」


男「今はネットって便利なもんがあるだろ?」


女「おいひぃ〜!何このお肉!柔らかくてジューシーで!最高!」


男「おまえなぁ、俺の話聴いてる?」


女「こんなに料理上手だったら、いつでもお婿さんに行けちゃうね」


男「ったく…あとでちゃんと言おうと思ってたのに…ほら」 


女「え…?これって…?」


男「見りゃわかるだろ。どう見ても指輪に決まってんだろ」


女「えぇ?!ちょ、ちょっと待って!」


男「何慌ててんの?良いから、指貸せよ」


女「え…!あ…!」


男「そういうこと!」


女「え?プロポーズの言葉は?」


男「ばーか。言わせんなよ。わかってるだろ?」


女「女はちゃんと言ってほしい生き物なの!」


男「…はいはい。(深呼吸して)俺と、結婚してください!」


女「…」


男「…?なんだよ…?」


女「だって…なんか、こんなおしゃれなこと、あなたがしてくれるなんて…」


男「決める時は決めるんだよ!」


女「ふふ。照れない、照れない。ありがと。これからもご飯作ってね♪」


男「ロマンチックじゃねぇなー」


(2人で笑いながら、乾杯の音)

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聴くレシピ ふわり @fuwari3333

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