演技派高校生
では私は何を選択するのか?
世界と合一できない私は自分を投げ捨てることは叶わなかった。
それは思っていることの数段恐ろしいことだった。
でもそれならば何?私はどうする?
ふと考えがちらついた。世界の欲しがる私を演じればいいのではないか?そうすれば世界と私は合一される!人に対しては相手の楽しくなることを言い、会社では着々と仕事をし、上司との付き合いもして友達の好きなゲームを自分もやる。なぜならば世界に合わせるため、そのためならば自分である必要なんてないじゃないか!それこそが世界の適応であり生物としての役割。これ以上考えることなんて無駄だ。人はそういう生き物なのだから太いものに巻かれていればいいのだ
じゃあそうやって必死に努力して人の欲しがる私になれなかったら滑稽ですね。あなたの価値は今あなたと対峙する人によって決まります。その人が不機嫌ならあなたは失敗したのです。あなたはあなたである必要を失います。
私はすでに高校まで長い人生でそれを経験している。
「貴方は価値が高いですか?」
「はい、偏差値が上位5%の学校に行っているから私は頭がいい成功者です。」
「しかしそこでの成績はいいとは言えませんよね?」
「はい、私は天才を夢見て何もできなくなった失敗者です。」
「友達はいますか?」
「はい、私には学校でしか関わらない友達がいます。」
「友達とは何を話しますか?」
「友達とは学校のこと、友達が見つけたtwitterの話題を愛想笑いして切り抜けています。」
「それは嘘でしょう。あなたは切り抜けられていない。授業では努力もしない馬鹿を露呈している。それに2年生になって1年生で友達だと思っていた人とは廊下ですれ違っても顔もみなくなった。そのtwitterを見せてくる友達もあなたといて特に話題がないからtwitterをみせて話題作りしているんですよ。それに対してあなたはまた愛想笑いですか。はぁ~あなたはそれしかできないんですか?」
親の虐待のような叱責が毎日のように続く日々にとってtwitterなどどうでもよかった。でもわたしは学校では明るいやつでなければいけない、そうしないと本当に一人になってしまう。
「ははは、、、」
こんな日々に意味があるなんて言うことができない。
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