過去に理想はなかったけど許してくれる君はいた
私は最近は後悔することなど一つもなかった。学校に行かなかったことも部活に遅刻しまくったことも学校の宿題を全くやらずに答えを写したことも反省はしているが後悔はしていなかった。家の父に毎日叱られ続け学校では有無を言わさず膨大な課題に飲み込まれた水の中でずっと暮らしているような息苦しさと鬱々とした日々ではそんな余裕もなかった。学校で生きていくには笑顔を振りまいた+のテンションでいなければいけないと思っていたがとてもそんな力はなかった。そんな私だったが最近ふと思うのだ。私の弱く反抗的な惨めささえも許してくれるような友達というものが一人ぐらい中学、高校、バイトに行ってたときといた。そうした人とは縁を切るべきではなかったと。進学して自然に消えた関係も幾度とあるがそれでさえもその人と会う約束を取り付けるべきであった。もう二度と会えないなんてものにするべきではなかった。その人の中に私を見出せていた。その人をもっとわかりたかった。出来るのなら少しでも支えになってあげたかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます